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ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ

中山競馬場 撮影:Ruriko.I
中山競馬場 撮影:Ruriko.I

今年の2歳がラストクロップとなる種牡馬ドゥラメンテ

 まもなく戦いの火蓋が切られる2歳戦。今年はサートゥルナーリアアドマイヤマーズ、ルヴァンスレーヴにモズアスコットといった新種牡馬たちの産駒がデビュー予定だ。

 その一方で、今年の2歳世代がラストクロップとなる種牡馬もいる。昨年のリーディングサイアートップに輝いたドゥラメンテもその1頭となる。

 まだ4世代しか産駒がデビューしていないものの、三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー、二冠牝馬スターズオンアースなど毎年のように名馬を輩出。本来であればこれからも日本を代表する種牡馬として活躍するはずだった。

 しかし、ご存知の通りドゥラメンテは2021年8月、急性大腸炎のため繋養先の社台スタリオンステーションで息を引き取った。そのため同産駒の2歳馬が見られるのは今年で最後となる。

 今回はそんなドゥラメンテ産駒の中から「最後の大物候補」となりそうな2歳馬を何頭か紹介したい。

 

■ファイアンクランツ(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)

 現役時代のドゥラメンテを管理した堀厩舎の所属であり、オーナーも父と同じくサンデーレーシングというファイアンクランツ。上には6戦4勝の現オープン・コスタノヴァや、同じくオープンまで上り詰めたリレーションシップなどの活躍馬がいる。

 もともと背中がすごく良いなど評判が高く、ここにきて調整もペースアップしている。育成牧場であるノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長も『黄色のPOG本 「POGの王道」2024-2025』(双葉社)の取材に「背中も、フットワークも良いですし、ドゥラメンテの代表産駒になってほしいです」と、素質に太鼓判。デビューが待ち遠しい1頭だ。

 

■ヘンリエッタ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)

 昨年のセレクトセールにおいてTNレーシングが2億3100万円(税込)という超高値で購入した期待馬。母ドナブリーニと聞けば察するファンも多いだろう、G1・7勝を挙げた女傑ジェンティルドンナの妹であり、近親にもエリザベス女王杯(G1)勝ち馬ジェラルディーナがいる超良血だ。

 関係者によると、この血統らしく気の難しい部分はあるものの、フットワークや脚さばきの軽さなどは極上であるという。夏デビューをイメージして調整が進められている。鞍上を含めて初陣に注目したい。

 

■ヴェルドロ(牡2歳、栗東・高野友和厩舎)

 兄に2021年のスプリングS(G2)を勝ったヴィクティファルス、近親には「幻のダービー馬」と評されたシルバーステートや、現役種牡馬ヘンリーバローズがいる良血。一口馬主クラブのG1レーシングにおいて、この世代トップタイの総額6000万円という評価がかけられたことも、本馬に対する期待の高さが窺える。

 ちなみに兄は池添学厩舎所属だったが、本馬は高野厩舎に替わる。同厩舎といえば現3歳世代のジャンタルマンタルでG1・2勝を挙げるなどクラシック戦線を大いに盛り上げている。来シーズンもヴェルドロで騒がせてくれることに期待したい。

 

■ソルデマジョ(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)

 一昨年のセレクトセールにおいて1億6500万円(税込)で落札された期待の1頭。母ポジティブマインドは現役時代、アルゼンチンのG1を制した名牝だ。

 管理するのは来年がラストクラシックとなる国枝厩舎。来月9日の東京・芝1800m戦でデビューを予定しており、順調に調整が進められている。国枝師も「いい感じに進んでいる。先々まで楽しみ」と期待を込める。名伯楽に牡馬クラシックのタイトルをもたらすか。

 

■サリーチェ(牝2歳、栗東・池添学厩舎)

 無敗で朝日杯フューチュリティS(G1)を制したサリオスや、重賞ウイナーでG1・2着2回のサラキア、昨年の阪神ジュベナイルF(G1)で1番人気に推されたサフィラなど、毎年のように活躍馬を送り出している母サロミナの仔になる。

 これまでサロミナの仔はすべてサンデーサイレンス系のディープインパクトかハーツクライ産駒だったが、本馬は初となるキングカメハメハ系ドゥラメンテの産駒となる。また父がドゥラメンテであるものの、気難しい部分などもなく非常に扱いやすいと、関係者の間でも高い評価を得ている。

 

■マリアイリダータ(牝2歳、美浦・田中博康厩舎)

 一昨年のホープフルS(G1)を制したドゥラエレーデの全妹。兄はダートG1でも3着2回と好走しており、本馬も牝馬クラシックのみならず、3歳ダート三冠路線でも注目の1頭となるかもしれない。ちなみに先月のフローラS(G2)で1番人気に推されたバロネッサは半姉になる。

 

■ウェリントンアーチ(牝2歳、栗東・池添学厩舎)

 半兄に2020年の朝日杯FSを勝ったグレナディアガーズがいる。そして2月のクイーンC(G3)を制し、19日のオークス(G1)でも人気の一角になることが予想されるクイーンズウォークの半妹となる良血だ。

 兄姉を見れば分かる通り、早い時期から活躍できる一族なのでPOG(ペーパーオーナーゲーム)ファンにとっても注目の1頭となりそうだ。兄姉が所属した中内田充正厩舎から池添厩舎に替わるのが1つポイントとなってくるか。


 今年のドゥラメンテ産駒はこれらの馬の他にも、2019年の2歳女王レシステンシアの妹となるエスタンシア(牝2歳、栗東・松下武士厩舎)や、マスクトディーヴァの弟マスカレードボール(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)、6戦5勝のオープン馬ロードデルレイの半弟ロードアルディート(牡2歳、栗東・杉山晴紀厩舎)といった楽しみな馬がスタンバイしている。

 繰り返しになるが、ドゥラメンテ産駒の新馬を見られるのが今年で最後となるのは本当に寂しい限り。そんな最終世代の中から、リバティアイランドやスターズオンアースを凌駕するような名牝や、父の後継種牡馬となるような超大物が現れてくれることに期待したい。

GJ 編集部

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