何故、ディープインパクトが「ダート1600m」!? ドゥラメンテに有馬記念挑戦の“胸熱”展開?

ディープインパクトと、キタサンブラック――。2頭とも21世紀を代表する名馬であり、芝3000mの菊花賞(G1)や芝2500mの有馬記念(G1)の優勝馬という共通点もある。
しかし、ディープインパクトが「東京・ダート1600m」で、キタサンブラックが「阪神・芝1400m」というのは、2頭の現役時代を知るファンからすれば、まったくピンと来ない条件に違いない。
何なら「もし出走すれば、さすがに苦戦するだろうな」と思ってしまうほど、2頭とは縁がないレース条件である。もちろん、現役時代の出走もない。
何の話をしているのか、わからないという人が大半だと思う。ならば今週末24日にロードカナロアCが「中京・ダート1800m」で行われると言えばどうだろうか。そう、JRAが70周年記念事業の一環として実施している「JRAウルトラプレミアム」である。
JRAウルトラプレミアムとは、従来の「JRAスーパープレミアム」の払戻率80%に加えて、「JRAプレミアム」として売上げの5%相当額を上乗せするという、読んで字の如く「ウルトラ」でプレミアムな企画である。
G1開催直前のレースなどが対象となり、レース名は70周年メモリアルヒーローファン投票によって決まった名馬の名が充てられる。ちなみに2月にはコパノリッキーCというJRAウルトラプレミアムがフェブラリーS(G1)の当日に芝2000mで行われた。
競馬ファンにとっては非常にありがたい企画なのだが、JRAスーパープレミアムを知らない人からすれば、「何故、コパノリッキーCなのに芝2000m?」と思ってしまうことだろう。ちなみにコパノリッキーは、通算33戦すべてダートという砂の歴史的名馬。引退式になって、騎乗した武豊騎手がDr.コパこと小林祥晃オーナーに「芝も行けるかも」と語ったのは有名なエピソードだが、だから芝2000m開催というわけではないはずだ。
「難しいところですね。JRAの番組としては、なるべく同じ条件が続かないように組まれているため、G1の直近となるJRAウルトラプレミアムの対象レースは、どうしても本番とかけ離れた条件で施行されます。そこにG1の優勝馬の名がレース名になるため、ディープインパクトCがダート1600mなど、違和感を覚える方も当然いるでしょうね。
ただ、現役時代を知っている人はイメージ似合わないかもしれませんが、せっかく超お得な払い戻しになるレースですので、ぜひ参加してほしいです」(競馬記者)
偶然ドゥラメンテが残した“胸熱”展開とは…
ちなみに、他にもウオッカCの東京・ダート1600mやエアグルーヴCの東京・ダート2100mなど、やはり多くのレースが現役時代のイメージとは大きく異なった条件で開催されるJRAウルトラプレミアム。
だが、そんな中でもダイワスカーレットCの阪神・芝2000mは普通に本馬が勝ちそうだし、ドゥラメンテCの中山・芝2500mは現役時代を知る人からすれば、「もしドゥラメンテが有馬記念に出ていれば……」と少しワクワクする条件ではないだろうか。
最後に、ライスシャワーCが芝1200mで開催されることに思わずクスリと笑ってしまったのは、きっと筆者だけではないはずだ。
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