パチンコ店「困った人を無視できない」と行動。信頼度は魚群予告レベルだったのに…【松戸檸檬の人生ちらみせ道中膝栗毛】

コロナ対策で誕生した台の間の透明の衝立がもたらす弊害とは

　以前、「パチンコ店『損する謎のマナー』!? 未来のホールには斬新システムを期待!! 」という記事を書いたのを覚えてますか？

　昔ながらのホールのマナーに習い、隣の人が出玉が尽きた状態で大当りしていたので、玉をどうぞと渡そうとしたら要らないとあっさり拒否されたって内容なんですが、なんだろ、ただのお節介なんですけどね、断られるとフラれた気分になっちゃうんですよね。

　かと言って、見て見ぬフリは出来ないし、それを無視しちゃったらしちゃったで気になる松戸檸檬です。どうもこんにちは。

「余計な親切、大きなお世話」という言葉があるのは知っている。それにコロナ禍でなるべく人と交流をしたくないのも重々承知している。私だって不必要な交流は避けたい。

　でもね、隣のおばあさん、大当りしそうなリーチでも止め打ちせずに打ちっぱなしにしたから、玉が尽きちゃっているんだもん。それで、大当りラウンドが始まっちゃっているのに、それをぼーっと見ている。

　今から鞄の中にあるお財布を取り出し、お財布を開けて千円札を取り出して、サンドに入れて玉貸しボタンを押して打ち出すまで、結構なインターバルがあるよ？ 玉尽きてんのに、なぜか右手はハンドル持ったままだし。

　片手でごそごそ鞄から財布を取り出そうとしてるけど、なかなか取れそうにない。今すぐハンドルを持つ右手を開放し、両手を使えば早いのに…そんな姿を見てたら、誰でもスッと玉を渡すでしょうよ！

　という場面に先日遭遇した私は、またもや懲りずに玉を渡そうとしたわけです。さすがの私も少しは学習をするので、自分でささっとお金を入れて事なきを得るようなタイプの方であれば、そんな事はしませんよ。やっぱね、自分からお節介を焼いといてなんですが、ちょっと傷つくから、そこは瞬時に見極めているのです。

困った人を見て見ぬふりは出来まいと、意を決して行動したのに… 

　隣でお金を取り出すのに悪戦苦闘してる間、既にラウンドが始まっていたので、これはお困りの様子だと、松戸檸檬の出番じゃないかと。そっと玉を渡そうとしたわけです。

　透明の衝立あったけども、ちょっとずらして。
「どうぞ…」 「要らない」 信頼度は海物語で例えるのならば、魚群予告だと思ったんだけど、綺麗にハズレた。

　あれ？ タツノオトシゴ3匹通過したよね。私、今回こそはイケると思っちゃったよ。打ち出しが間に合わず、1ラウンドが終わろうかとしてるにも関わらず、スパッと断られました。

　コロナ禍で人との交流も減り、台の間に透明の衝立が取り付けられた分、人との間にも見えない衝立があるのかもしれないな…と今日も枕を涙で濡らすのでした。

（文＝松戸檸檬）
<著者プロフィール>
　パチンコ発祥の地・名古屋市出身。ファッション誌の編集者になる予定がパチンコ雑誌の編集者になった事がきっかけで、この業界にズブズブと浸かる。編集者の後、フリーライターを経て、開発会社にてグラフィックデザイナーとなる。パチンコ業界の外側から内側まで経験し、業界で稼いだお金はキチッとホールに還元する清く正しきパチンカー。 

【注目記事】
■パチスロ新台「上乗せ超強力」で叩きどころ満載！ お祭りATが出玉の大波を巻き起こす!?
■【パチスロ実戦】打つのが楽しいと思える自力系マシンへ挑む！ 高い壁は越えられないものの…
■甘デジ「釘のない画期的な構成」と一撃4000発を狙える個性的なスペック!! パチンコ新時代の究極!?