業務提携の「セカンドパチンコメーカー」とは…マイナーだけど味のある機種ばかり！

業務提携の「セカンドパチンコメーカー」とは？

　最近の遊技機メーカーでは、セカンドメーカーやサードメーカーと呼ばれる存在が増えた印象です。諸般の事情はあると思いますが、現在では親メーカーの色に近い感じになっています。以前から気になるメーカーはあったのですが、その1つについてまとめました。

　その遊技機メーカーは【まさむら遊機】です。現在のメーカー名は【オッケー．】と言われたらわかるかと思います。そして業務提携したのが【京楽産業．】です。元々は正村ゲージの考案者であった『正村竹一氏』のメーカー【正村商会】の工場長さんが「まさむら」の名前を譲り受けて1983年に設立しました。

　私は平成に入ってからパチンコを打ち始めていますので、2社の業務提携の区別を遊技機で判別できませんでした。後にパチンコ攻略雑誌などから情報を得て、ちょっと変わった味のあるパチンコ機を発表する【まさむら】に魅力を覚えたのです。

連チャンセット打法も攻略雑誌で紹介された傑作

　その最初のパチンコ機が『マスタークライム2』です。1993年に登場した、強力なデジパチ連チャン機でした。縦に配置されたドットデジパチで、この中央にはニューヨークにありそうな高層ビルをモチーフにしています。

　その左右にキングコングみたいなゴリラが、シーソーみたいに役モノとして動いています。これが球のワープになっていて、ゴリラが持っている戦闘機に球が入るとヘソに誘導します。

『マスタークライム2』は大当り確率240分の1の普通のデジパチですが、大当り中の最終ラウンドで連チャンセット打法に成功すると保留1～3個目が高確率に書き換えられるものでした。

　以前紹介しましたが、平成始めのパチンコ店に『マスタークライム2』は導入されていましたので何度も通いました。後に連チャンセット打法も攻略雑誌で紹介され、打つ度に試してみて成功して良い思いも何度もしています。

　しばらくしてから、その連チャンセット打法が共通して使える機種が明らかになりました。業務提携していた【京楽】の確変液晶デジパチ『遊ぶんジャー』です。あまり設置が少なかったので、私はお目にかかることがなかったです。でもこのことで、2社が繋がっていることを知りました。

冷めることのない【まさむら】への熱

　私の【まさむら】への熱は、まだまだ冷めませんでした。ちょっと離れたパチンコ店には権利モノ『アレックス』があったのですが、この機種にも心を奪われたのです。

　大当り確率165分の1で、1回または2回権利モノでした。2回目の権利に入っているかどうかは、デジタル横のランプで判別しました。真っ赤なドットデジタルで、ノーマルリーチか中央が拡大するスーパーリーチのみです。通常でも高確率の権利モノでしたので、アツくなれました。

　主に同社の2機種を打ちましたが、他にもあります。

『マスタークライム2』のゴリラがマイクを持った女の子に変わったデジパチ『CRコーラスライン』、神奈川県横須賀市の閉店直前で打ったおまけ付デジパチ『フラッシュセブン5』、東京都大田区で発見したノーマルデジパチ『赤ちょうちん』、同社の数少ないオリジナルコンテンツのデジパチ『CR秘境あどべん隊』、ホラーパチンコの元祖といわれる『CRホラーマンション』などです。

　機種としてはマイナーなモノばかりでしたが、スペック的には他のメーカーよりも確率が高かったので遊びやすかった印象でした。メーカー名を変更してからは、オリジナル機が発表されていないのは残念です。

　いつの日か、一部のパチンコファンに支持された頃のようにマニアックな機種を発表してもらいたいです。

（文＝四本コーヒー店．）
＜筆者プロフィール＞
　パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は（よんほん）ではなく（よつもと）である。

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