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JRA日本ダービー(G1)武豊ドウデュースを上回る“買い要素”あり!? 前日「18番人気」 皐月賞大敗馬が激走候補? そのワケとは……

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JRA日本ダービー(G1)武豊ドウデュースを上回る買い要素あり!? 前日「18番人気」 皐月賞大敗馬が激走候補? そのワケとは……の画像1

 2019年に生まれた3歳馬7522頭の頂点に立つ馬がいよいよ決まる。29日、東京競馬場のメインで行われるのは“競馬の祭典”第89回日本ダービー(G1)である。

 28日17時半時点の前日最終オッズを見ると、予想通り上位4頭が単勝オッズ1桁台。最終的にはドウデュース、ダノンベルーガ、イクイノックスのいずれかが1番人気でレースを迎えることになりそうだ。

 一方で、単勝100倍以上は2頭。ビーアストニッシドが146.2倍、マテンロウレオが148.1倍というオッズで“シンガリ人気”を争う展開となっている。

 当然のことながら、シンガリ人気候補の2頭に目を向けるファンはそう多くないだろう。ただし今年はご存じのように、G1で1番人気馬が「0-1-1-7」と苦しんでいる一方で、下位人気馬の激走が目立っているのも事実だ。

 “春の嵐”が始まったのは高松宮記念(G1)だった。17番人気キルロードが果敢に先行し、3着に粘り込むと、大阪杯(G1)は8番人気ポタジェが勝利。NHKマイルC(G1)は、18番人気カワキタレブリーが無欲の追い込みで3着に激走した。

 さらに、ヴィクトリアマイル(G1)でも馬券にこそハナ差届かなかったが、18番人気ローザノワールが4着に逃げ粘っている。人気に関係なく、出走する限りはどの馬にもチャンスがあるということを肝に銘じておきたい。

 さて、皐月賞組が中心とされる今年のダービーだが、激走に期待できる“大穴候補”も皐月賞組に隠れているのではないだろうか。

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マテンロウレオ

 注目したいのは、シンガリ人気を争う2頭のうちの1頭、2枠4番の絶好枠を引き当てたマテンロウレオ(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)だ。

マテンロウ「第二の矢」が波乱の使者に?

 

 同じマテンロウ軍団でもマテンロウオリオンの方が前日時点では9番人気と、注目度は高め。しかし、「2頭出しは人気薄」という格言を忘れるわけにはいかない。また、血統的にダイワメジャー産駒のマテンロウオリオンより、ハーツクライ×ブライアンズタイムのマテンロウレオの方が距離をこなす可能性は高いはずだ。

 横山典弘騎手から長男・横山和生騎手への乗り替わりもマイナスと見るファンも多いかもしれない。父・典弘騎手がマテンロウオリオンを“選んだ”のは紛れもない事実だが、かわいい息子に“譲った”と考えることはできないだろうか。

 マテンロウレオはキャリア1戦でホープフルS(G1)に挑んだように、当初から陣営の期待が高かった馬。急遽マイル路線から転戦してきた“僚馬”より、当初からクラシックを目標にしていたマテンロウレオの方が不人気なのは不思議で仕方がない。

 不人気の理由はもちろん、きさらぎ賞(G3)制覇後の体たらくがすべてだろう。弥生賞(G2)10着、皐月賞でも12着なら単勝万馬券は仕方がないところ。それでも前走を改めて振り返ると、完全にノーマークにはできない理由が見えてきた。

 8枠17番からじっくり構えて最後方18番手を追走した前走。ペースが上がった3角すぎについて行くことができず、馬群からやや離され4角を迎えた。しかし、直線では大外を通って鋭い伸び。上がり3ハロン33秒9はドウデュースの33秒8に次いでメンバー2位という破壊力だったのだ。

 実はこの「前走上がり2位」は、近年のダービーで無視できないデータになっている。

 2015年以降、この条件を満たす馬は20頭が出走し、「2-2-4-10」という成績。これは、同1位の「3-0-1-16」を複勝率で上回っている。昨年も毎日杯(G3)で上がり2位をマークしたシャフリヤールが勝利し、皐月賞で2位タイだったエフフォーリアとステラヴェローチェが2~3着に入り、上位を占めている。

「上がり2位の馬が好成績を収めている理由は、正直なところわかりません。強いて言えば、あまりに速すぎる上がり時計をマークするとその反動があって、2位くらいがちょうどいいのかもしれませんね。マテンロウレオは近2走の着順だけで消すつもりでしたが、実は他にも好走を期待できる要素がありました。

中間の動きは抜群に良かったですし、舞台がきさらぎ賞(G3)を勝った左回りに替わるのもプラスでしょう。皐月賞ではテレビ画面にこそ映っていませんでしたが、末脚は本当に光っていました。12着でゴール板を通過したあと、1角に到達する頃には勢い余って上位3頭に並びかけるほどでしたからね(笑)」(競馬誌ライター)

 Cコースに替わるダービーは間違いなくインが有利。有力馬がこぞって外枠に入った今回、道中じっくり脚を溜めて直線前が開くのを待てば、あるいはひょっとするかもしれない。

 2番人気でプレッシャーとの戦いもあった天皇賞・春(G1)は、思い切った逃げでタイトルホルダーを勝利に導いた横山和騎手。今回は思い切った後方待機策で大番狂わせを起こせるか。この人気なら直線どん詰まりでも、誰も文句はあるまい。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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