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函館攻略!横山武史、武豊「絶対買い」の減量騎手

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 早いもので、この週末をもって2022年のJRA函館開催が終了する。最終週は名物ハンデ重賞の函館記念(G3)、そして今年最初の2歳限定重賞である函館2歳S(G3)と2つの重賞が行われる。

 どちらも注目の一戦だが、この2レースだけでなく、函館開催を華麗に的中で締めくくり、来週からの札幌開催に向かいたいもの。そこで今回はここまでの函館開催5週間の結果を踏まえ、馬券の参考になるポイントを整理した。

 狙いはシンプルに「調教師」と「騎手」である。

 詳細は後述するが、例えば栗東の茶木太樹厩舎はここまで年間15勝をあげ、勝率は10.5%・連対率は17.5%となっている。しかしこの函館開催においては、6戦して3勝2着1回3着2回という成績で、馬券圏内100%と好走しているのである。

 このように今年全体の成績と比較して、函館で好成績をあげている厩舎がいくつも存在する。これは明らかにこの函館滞在競馬を熟知し、この条件を目標に調整や騎手とのコミュニケーションが機能している証拠と言えるだろう。

 今回はそんな函館好調厩舎を中心に、函館開催で好成績をあげている騎手を加味した勝負馬をピックアップした。なお好成績ながら今週函館に出走がない厩舎は除外とする。

 

■函館開催の注目厩舎

【美浦】

新開幸一
年間 116戦12勝(勝率10.3%・連対率15.5%・複勝率20.7%)
函館 10戦3勝(勝率30%・連対率40%・複勝率50%)


【栗東】

長谷川浩大
年間 146戦15勝(勝率10.3%・連対率19.9%・複勝率26.7%)
函館 10戦4勝(勝率40%・連対率50%・複勝率60%)

須貝尚介
年間 153戦21勝(勝率13.7%・連対率21.6%・複勝率29.4%)
函館 16戦3勝(勝率18.8%・連対率31.3%・複勝率31.3%)

茶木太樹
年間 143戦15勝(勝率10.5%・連対率17.5%・複勝率25.9%)
函館 6戦3勝(勝率50%・連対率66.7%・複勝率100%)

吉村圭司
年間 158戦16勝(勝率10.1%・連対率15.8%・複勝率25.9%)
函館 8戦3勝(勝率37.5%・連対率50%・複勝率62.5%)

四位洋文
年間 122戦11勝(勝率9%・連対率18%・複勝率23.8%)
函館 10戦3勝(勝率30%・連対率40%・複勝率40%)

音無秀孝
年間 189戦18勝(勝率9.5%・連対率15.3%・複勝率23.3%)
函館 8戦3勝(勝率37.5%・連対率37.5%・複勝率50%)

渡辺薫彦
年間 161戦16勝(勝率9.9%・連対率21.7%・複勝率29.2%)
函館 10戦2勝(勝率20%・連対率50%・複勝率60%)

松永昌博
年間 134戦12勝(勝率9%・連対率14.9%・複勝率19.4%)
函館 7戦2勝(勝率28.6%・連対率42.9%・複勝率42.9%)


 まさに一目瞭然、圧倒的な西高東低だ。現在函館の調教師リーディングは関東の加藤征弘厩舎で5勝だが、今週は出走無しで関西の厩舎は逆転に色気十分。特に1勝差の長谷川浩大厩舎、2勝差の各厩舎は力が入るところだが、2頭を送り出す長谷川厩舎は、鞍上が函館開催絶不調の横山和生騎手(全体勝率12.1%→函館勝率1.8%)で割引は必要。

 一方で須貝尚介厩舎は出走する2頭の鞍上が函館好調の武豊騎手と吉田隼人騎手。どちらも買える馬だけに楽しみ。

 馬券圏内100%を誇る茶木厩舎は1頭のみ。ただし鞍上が函館好調の吉田隼騎手で、この組み合わせは要チェック。

 今年11勝のうち3勝をこの函館で稼いだ四位洋文厩舎は2頭出し。特に3歳以上1勝クラスのスカンジナビアは昇級2戦目で狙い目。鞍上も函館で7勝をあげている角田大和騎手で50kgの斤量は有利だ。

 松永昌博厩舎も2頭出し。2頭とも3kg減で函館好調の鷲頭虎太騎手への乗り替わりがプラスに出そう。

■函館開催の注目騎手

【美浦】

横山武史
年間 402戦71勝(勝率17.7%・連対率30.1%・複勝率41%)
函館 71戦18勝(勝率25.4%・連対率33.8%・複勝率49.3%)

吉田隼人
年間 392戦47勝(勝率12%・連対率21.4%・複勝率30.1%)
函館 63戦8勝(勝率12.7%・連対率30.2%・複勝率36.5%)


【栗東】

武豊
年間 329戦40勝(勝率12.2%・連対率24.6%・複勝率35.9%)
函館 55戦9勝(勝率16.4%・連対率34.5%・複勝率38.2%)

藤岡佑介
年間 254戦31勝(勝率12.2%・連対率18.5%・複勝率28%)
函館 45戦8勝(勝率17.8%・連対率28.9%・複勝率44.4%)

鷲頭虎太
年間 63戦4勝(勝率6.3%・連対率11.1%・複勝率17.5%)
函館 16戦3勝(勝率18.8%・連対率25%・複勝率31.3%)


 2位に9勝差を付け開催リーディングを独走している横山武史騎手。昨年の函館は15勝だったが今年はすでに18勝、前走でC.ルメール騎手が騎乗していた馬で何頭か勝利しており、ルメール騎手不在の恩恵を十分に活かしたといえる。最終週も馬質は高く、さらに勝ち星を加えそうだ。

 ジャパンダートダービー(G1)を制し勢いに乗る武豊騎手も、ルメール騎手不在の恩恵を受けている。そもそもルメール騎手とはエージェントが同じなのでこれは想定できたこと。もしルメール騎手がいれば、ここまでの馬質にはならなかっただろう。昨年の函館は9勝だったが、今年は先週の時点で同じ勝利数。今週もイラーレなどなかなかの馬が揃った。

 さらに好調の藤岡佑介騎手、吉田隼騎手も勝ち星が計算できる馬を揃えたが、最終週でイチオシなのは今年デビューしたばかりの鷲頭騎手。ここまで全4勝だがそのうち3勝がこの函館という好相性。特に芝1200mとダート1000mは減量を活かした思い切りのいい騎乗で穴をあけているので覚えておきたい。

 

■函館最終週の注目馬

★=特に注目!

【7月16日(土)】

函館 2R ★エピファニアペスカ(松永昌厩舎・鷲頭騎手)

函館 3R ★イラーレ(北出成人厩舎・武豊騎手)

函館 3R ★ヒロシゲパール(坂口智康厩舎・鷲頭騎手)

函館 5R ★ゲイングラウンド(須貝厩舎・吉田隼騎手)

函館 7R ★インゴットバード(牧田和弥厩舎・鷲頭騎手)

函館 9R ★キタノセレナード(坂口厩舎・吉田隼騎手)

函館11R クリダーム(須貝厩舎・武豊騎手)

函館11R スプレモフレイバー(久保田貴士厩舎・吉田隼騎手)

函館12R ★ファンタジア(堀宣行厩舎・横山武騎手)

函館12R ★フィレンツェ(加藤士津八厩舎・藤岡佑騎手)


【7月17日(日)】

函館 2R ★ストロンゲスト(茶木厩舎・吉田隼騎手)

函館 3R オマツサマ(藤岡健一厩舎・藤岡佑騎手)

函館 7R メイショウホマレ(松永昌厩舎・鷲頭騎手)

函館 7R ★スカンジナビア(四位厩舎・角田和騎手)

函館10R ★ラヴィータエベラ(田中克典厩舎・吉田隼騎手)

函館11R フェアリーポルカ(西村真幸厩舎・武豊騎手)

函館11R アラタ(和田勇介厩舎・横山武騎手)

函館12R ★シゲルファンノユメ(伊藤圭三厩舎・横山武騎手)

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
 初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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