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「8馬身差圧勝」ブラックブロッサムが堂々の再始動! キタサンブラック×サトノダイヤモンドでスタミナ十分! 菊花賞へ負けられない一戦

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JRA「8馬身差圧勝」ブラックブロッサムが堂々の再始動! キタサンブラック×サトノダイヤモンドでスタミナ十分! 菊花賞へ負けられない一戦の画像1

 17日、福島競馬場で行われる信夫山特別(2勝クラス)は8頭立ての少頭数となったが、メンバー唯一の3歳馬がブラックブロッサム(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 もう一度「頂点」へ挑むため、大器が仕切り直しの一戦を迎える。

 今年1月のデビュー戦を快勝したブラックブロッサムだが、全国の競馬ファンにその名を知らしめたのが、2戦目に迎えた大寒桜賞(1勝クラス)だった。

 きさらぎ賞(G3)3着のメイショウゲキリンが1番人気に推される中、続く2番人気に支持されたブラックブロッサム。レースでは3番手から4コーナーで逃げたメイショウゲキリンをあっさりパスして先頭へ。食い下がるフェーングロッテンを振り切ると、そこからは独壇場。

 最後は後方から追い上げた2着サンライズエースに8馬身をつける圧勝劇だった。

「この日は高松宮記念(G1)があった中京ですが、雨の影響でかなり重い馬場になっていました。そんな中で、大寒桜賞は道中からアスクオンディープとメイショウゲキリンが激しくハナを争う厳しい展開。その結果、スピードよりもスタミナを要するレースになり、最後は下位2頭がタイムオーバーになるサバイバルレースになりました。

そんな中で、他馬を置き去りにしたブラックブロッサムは、世代でも屈指のスタミナの持ち主だと思います。

残念ながら、続く京都新聞杯(G2)では5着に敗れてしまいましたが、レース後に騎乗したD.レーン騎手が『最初のコーナーからあまりリズム良く走ることが出来なかった』と振り返った通り、終始力んで走りのリズムを崩してしまった一戦。デビュー戦の際も、騎乗した松山弘平騎手が『フワフワして集中し切れてない部分がある』と話していましたが、この馬の課題が出てしまった印象でした」(競馬記者)

2600mのレースを使うことは当然、菊花賞を意識

 

 日本ダービー(G1)出走の夢が断たれた京都新聞杯から、約2か月。世代のエリートたちに先んじてノーザンファームしがらきに放牧に出されていたブラックブロッサムは先月23日に帰厩。順調に調整が進められ、予定通り信夫山特別への出走が決まった。

「大寒桜賞や京都新聞杯の走りを見る限り、スピードよりもスタミナといった感じの馬ですが、ここで2600mのレースを使うということは当然、秋の菊花賞(G1)を意識してのもの。

4歳牝馬のイヤサカやマリノアズラ辺りが人気を集めると思いますが、メンバー的には負けられない一戦になると思います。菊花賞出走を決定づけるためにも、ここを勝ってしっかり賞金を上積みしておきたいところです」(別の記者)

 ブラックブロッサムの父キタサンブラックは2015年の菊花賞馬であり、同じOrpenを母父に持ったサトノダイヤモンドはその翌年となる2016年の菊花賞馬だ。今年の菊花賞は皐月賞馬のジオグリフ、ダービー馬のドウデュースが揃って不在ということもあり、ぜひ本番で見てみたい1頭といえるだろう。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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