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JRA【函館2歳S(G3)予想】武豊×クリダームは切りで、重賞350勝はお預け!? 馬場悪化でガラリと変わる穴馬を狙い撃ち

JRA【函館2歳S(G3)予想】武豊×クリダームは切りで、重賞350勝はお預け確定!? 馬場悪化でガラリと変わる穴馬を狙い撃ちの画像1

 今回は今年最初の2歳重賞となる函館2歳S(G3)を予想していきたい。

 先週だが、まず七夕賞(G3)はアンティシペイトこそ来てくれたが、1着は完全ノーマーク、2着は切ったヒートオンビートという結果。エヒトは前走・京都記念(G2)ということで、ローテーションから元々ノーマークだったので仕方ないとして、ヒートオンビートが1分58秒台の時計に対応できるとは思わなかった。◎に推したエヴァーガーデンはレースを見ていてもイケると思ったが4着。惜しいといえば惜しかった。

 プロキオンS(G3)もゲンパチルシファーは予想通りだったが、2着3着が予想以上の人気薄が来てしまった。ヒストリーメイカーは人気がなさすぎたのもあってハナから検討外だったが、サクラアリュールは本音を言えば迷ったところ。ゲンパチを推した時点で前走が同じで着順が上だったので考えたのだが、馬齢のデータで7歳馬以上が苦戦していたこともあって落とした。◎ヴェルテックスは約4馬身差の5着。これを惜しいと言っていいのかどうか。

 さて、予想に戻ろう。

 今回も過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データ……と言いたいところだが、今年最初の2歳重賞なので新馬戦と未勝利戦のどちらかしかデータがない。ちなみに新馬戦からの臨戦が24頭、未勝利戦からは6頭となっている。当たり前だが新馬戦を勝って臨む馬の方が多い。

 人気順の成績を見てみると、
1番人気 3-1-0-6
2番人気 2-2-2-4
3番人気 2-1-2-5
4~6番人気 2-2-1-25
7~9番人気 0-2-1-27
10番人気以下 1-2-4-55
となっている。上位人気はそこそこといったところ。ただ、近5年に絞ると1番人気は1勝しているだけで馬券には絡んでおらず、2番人気が1勝2着2回、3番人気が1勝3着2回と1番人気がアテにできない状況。数字を見てもわかるが、近5年で10番人気以下が4頭馬券に絡んでおり、出走各馬の比較検討を慎重にする必要がありそうだ。

 いつもと異なり、前走データなどが一切参考にできないので手がかりになるデータが少なく予想も厳しいのだが、当日の天気が曇り時々雨でちょうどレースをやっている最中の時間帯は降水確率80%。前日も雨が降ったり止んだりのようなので、重馬場以上の悪化はほぼ確定と見ていいだろう。あとは血統面などで探っていく。


 上記を踏まえて「◎」は穴馬だが10番ミシェラドラータとする。

 前走は函館未勝利戦。中団から徐々にポジションを上げて直線手前で2番手から抜け出して1馬身差の勝利を飾っている。

 新馬戦では人気の軸になると思われるクリダームと同じレースを走り、出遅れて終始中団の競馬になったが、直線でよく追い込んできて勝ったクリダームとは半馬身差まで詰める2着だった。

 この馬を◎に推したのは新馬戦での時計の裏付けもさることながら、未勝利戦で渋った馬場で勝っている点にある。新馬戦では半馬身差負けているが、未勝利戦では1馬身差をつけて勝っているあたり、スピードだけでなくパワーも持ち合わせているのだろう。血統面で言うなら過去10年で3頭の産駒が馬券になっているキンシャサノキセキ産駒であることがポイントだ。産駒は渋った馬場にも適性があるようで、それなりの成績が残っており、馬場悪化が確実な今回は人気薄でも出番があると考えている。

 2戦消化して2戦とも差しの競馬をしているのも好印象だ。今回のメンバーは前で競馬して勝っている馬が多いのだが、このレース自体は行った行ったで決まることが少ない。勝つまではなくとも差しが決まるケースが多いので、この傾向も有利に働くと見ている。


「○」は13番アスクドリームモアを挙げる。

 前走は函館新馬戦で中団から直線抜け出し、上がり最速の脚で後続を断ち切って勝利している。

 新馬戦の勝ち時計は1分11秒1と見るべきものはない。ただ、このレースの開催週からコース替わりがあり、全体に時計が出にくい状態だった。しかし、今回はそのタフなコースを走って勝ったことに意義がある。馬場の悪化が味方してくれる可能性が高いと言えよう。

 また、敢えての連闘策を採ったのも注目したい。重賞とは言え、賞金の上乗せを考えるのはまだ時期尚早であり、この後秋にかけてもチャンスはいくらでもある。陣営は連闘にもかかわらず上積みがあるとさえコメントしているので、やはり状態に不安がないからこそ連闘してタイトルを獲りにきたのだろう。買い要素は十分と考えている。

「▲」は人気しそうだが5番スプレモフレイバーを推す。

 前走は函館新馬戦で1番人気を背負ってハナを奪い、そのまま直線で突き放して勝利を挙げている。

 こちらは時計が出やすい高速馬場でのレースで、当日開催されたこのレースを含む6レースで逃げ切り勝ち、3レースで逃げ馬が連対する逃げ馬天国だった。5Rに組まれていた新馬戦だったが、鞍上が逃げ有利を読み切って敢えて逃がした可能性は高い。勝ち時計はメンバー中2番目に速い時計であり、時計面の裏付けもさることながら、逃げを選べば余裕で逃げ切るだけのスタミナもあると見ている。実際、2馬身差をつけての完勝で、上がり時計も2位と余裕があったことがうかがえる。

 血統面で見てもキンシャサノキセキと同じく過去10年で3頭の産駒が馬券に絡んでいるダイワメジャー産駒。渋った馬場でも走る素地は持っていると言え、稍重で開催された15年のレースでは2着3着にダイワメジャー産駒が入っている。

 速い時計を持っている分、人気の裏付けになっていてそれなりに人気しそうではあるが、陣営やジョッキーの鼻息はかなり荒く、すでに通過点として見ている感すらある。関係者のコメントを鵜呑みにするわけではないが、ここは乗ってもいいのではないか。


「△」は8番ミスヨコハマと12番ブトンドールの穴牝馬2頭をピックアップしたい。

 ミスヨコハマの前走は未勝利戦。こちらは番手から4角先頭に立ってそのまま押し切って勝ち上がった。

 一方、ブトンドールは前走函館新馬戦で、終始3番手につけて直線で前を交わして1馬身半差をつけて勝っている。

 両馬とも稍重でのレースで、勝ちタイムは偶然にも1分11秒1と同タイムを記録している。この2頭を挙げたのは上記○を打ったアスクドリームモアが「良馬場」で記録したタイムと同タイムで勝ち上がっており、馬場が渋ってもそれなりの時計で走れると判断したのがひとつ。

 もうひとつは仕上がりが早いせいもあるのだろうが、このレースは牝馬がよく馬券に絡んでいる。過去10年で牡馬だけで決まったのは、わずか3回。逆に牝馬だけで決まったのは2回あり、昨年も1着2着は牝馬が占めている。たまたま今回のメンバーに牝馬で人気しそうな馬がおらず、さりとて良馬場にならないのは確実なだけに荒れると考えれば、人気薄で見込みがある牝馬を押さえておきたかったというわけだ。

 このレースはサイアーランキングで上位を賑わすようなメジャーな種牡馬の産駒がほとんど好走しておらず、上で触れたダイワメジャーが目に付く程度。ディープインパクト産駒は30頭のうちわずか1頭しか馬券になっていない。

 逆にマイナー種牡馬の産駒が跳梁跋扈している。ミスヨコハマの父であるカレンブラックヒル産駒も過去に来た実績があるなど、ここはマイナー種牡馬の産駒が狙い目ということもあって、人気薄を承知で押さえていきたい。

 人気しそうな3番クリダームは切り。残念ながら武豊騎手の重賞通算350勝はここではないと見ている。

 新馬戦ではメンバー中最速の1分9秒5で勝ち上がっており、時計の裏付けは確かだ。しかし、レースの内容を見ると番手から抜け出したクリダームより、出遅れながら上がり2番目の脚で2着に入ってきた◎ミシェラドラータの方が強い競馬をしていた。上がりタイムで言うならクリダームよりミシェラドラータの方が0.5秒も速い時計で上がってきている。

 そのミシェラドラータが渋った馬場で未勝利戦を勝ち上がったことを考えると、馬場が荒れて時計がかかるのは確実な環境の中、時計勝負しかできない可能性が高い上に、差す競馬も不向きと見られるクリダームは買いにくい。陣営のコメントも本命馬と思えない歯切れの悪さで、気性面を問題視しているようだ。揉まれず前で競馬できれば新馬戦の再現もなくはないだろうが、13頭立てとなる今回はそう上手く運ばせてもらえないだろう。

 ということで、今回は5番、8番、10番、12番、13番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。

 人気が割れそうなので、穴馬も押さえてはいるが高配当は期待しにくい。が、組み合わせ次第では、それなりにうれしい配当があるかも知れない。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
 オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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