
過去にはディープインパクトやキングカメハメハを輩出。小倉記念(G3)制覇の金子真人オーナーが大記録達成に王手!

14日、小倉競馬場で行われた小倉記念(G3)は2番人気マリアエレーナ(牝4、栗東・吉田直弘厩舎)が優勝。5度目の重賞挑戦にして、嬉しい初制覇を飾った。
「強かったですね」
レース後、手綱を取った松山弘平騎手も舌を巻いた。道中4、5番手から楽な手応えで4コーナーを回ると、直線では後続を突き離す一方。最終的に2着のヒンドゥタイムズに5馬身差をつける圧勝だった。
管理する吉田調教師は「精神面が成長してレースでもスッと息が入って折り合えるようになった」と成長に目を細めると、鞍上も「これからの可能性もあるし、楽しみ」と今後に期待を寄せていた。
ここまで15戦して掲示板を外したのは僅か2回のみと、クラスが上がっても相手なりに走れる安定感も魅力。今後、大舞台に挑戦することがあっても侮れない存在だろう。
そんなマリアエレーナを所有するのは、ディープインパクトやキングカメハメハの馬主としても知られる金子真人オーナーだ。今年はこれで重賞7勝目。同じく7勝を挙げているサンデーレーシングに肩を並べた。
意外にも金子オーナーにとっては、これが小倉の重賞初制覇。ラブリーデイ【小倉記念2着】やボッケリーニ【小倉大賞典(G3)2着】など、これまでも惜しい場面は何度かあったが、遂に小倉で初タイトルをゲットした格好だ。
金子真人オーナーが大記録達成に王手!
そして、今回の勝利で「ある記録」にとうとうリーチがかかった。それは「JRA重賞全10場制覇」である。
10場とはJRAが主催する札幌、函館、福島、新潟、東京、中山、中京、京都、阪神、小倉競馬場のこと。達成するには有力馬を多く抱えていることは勿論、競馬場を問わず様々な重賞にもチャレンジしなければならない。
現役騎手では武豊騎手や横山典弘騎手など、調教師では森秀行師や中竹和也師などが達成している。馬主では社台レースホース、サンデーレーシング、シルクレーシング、サラブレッドクラブ・ラフィアンなど、ほんの一握りしか辿り着いていない大記録だ。
金子オーナーの残すあと一つは、福島の重賞のみ。年内に達成するとなれば、秋の福島記念(G3)しか可能性はない。
来年以降になったとしても、春には福島牝馬S(G3)、夏にはラジオNIKKEI賞(G3)や七夕賞(G3)が待っている。数が多いとは言えない福島の重賞だが、仮に所有馬を送り込むものなら要注目だろう。
また記録達成も勿論だが、今年は大阪杯(G1)をポタジェ、ヴィクトリアマイル(G1)をソダシで制すなど、G1でも存在感が光る金子オーナー。
今週末行われる札幌記念(G2)にも、上述したソダシ、前走で函館記念(G3)を制したハヤヤッコ、9歳を迎えたダービー馬マカヒキ、目黒記念(G2)で2度の2着があるアイスバブルなど所有馬4頭がスタンバイしている。
なかでもソダシには昨年に続く連覇の期待がかかる上、秋の大舞台へ向け弾みをつけたい一戦でもあるだろう。
毎年のように大物を輩出する金子オーナー。秋以降の活躍にも目が離せない。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA最強の「幸運馬主」Dr.コパが語るヤナガワ牧場「大成功」秘話!キタサンブラック、コパノリッキーが誕生したのは「〇〇」のおかげ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 帝王賞(G1)古川吉洋「暴走」で「武豊×テイエムジンソク」チェンジの可能性……個人馬主と「逃げ」という共通点
関連記事
JRA 日本ダービー(G1)競馬ファンなら知っていて当然? 武豊と「キンコンカン」の密接な関係…出会い、絶縁、屈辱を味わった超大物たち
JRAピンクカメオの訃報に金子真人オーナーは何を思う…亡きG1馬に捧げる「エリート一家」大逆襲の予感
JRAノーザンファームに「首位陥落」の危機!? 快進撃の個人馬主が王者に肉薄、「40年ぶり」快挙も夢ではない?
JRA武豊「G1完全制覇」に新たなライバル登場!? ディープインパクト、キングカメハメハ所有…安藤勝己氏も「凄まじい」と唸った相馬眼
【馬主チェック!】JRA愛知杯&日経新春杯ダブル勝利で金子真人オーナー絶好調!東海S&アメリカJCCで連勝チャンスも今年に向けて意外な“不安点”が…?