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【紫苑S(G3)予想】G1馬サークルオブライフは危険な人気馬! 春の実績馬中心も上がり馬に穴馬発見!

【紫苑S(G3)予想】G1馬サークルオブライフは危険な人気馬! 春の実績馬中心も上がり馬に穴馬発見!の画像1

 今回は秋華賞トライアルとなる紫苑S(G3)を予想していく。

 先週の結果。まず札幌2歳S(G3)は◎ドゥーラと▲ドゥアイズのワンツーは良かったのだが、3着は切ったダイヤモンドハンズ。前走マイルで大したタイムで勝ち上がったわけでないのとレース間隔が空いたのを嫌って切ったのだが、思いの外走った。ただ、直線では一杯にも見えたので、次戦が真価を問われることになるだろう。

 小倉2歳S(G3)も◎ロンドンプランが来たのは狙い通りだったが、2着3着はノーマーク。正直、ロンドンプランがスタートであれほど出負けすると思わず、レース中も短距離戦なのに後方ポツンでどうなることかと思ったが、直線で前が壁になるシーンもあったものの、気がつけば上がり33.1秒の鬼脚でまとめて切り捨ててみせた。今後が楽しみな1頭だ。

 新潟記念(G3)は◎フェーングロッテンが3着とそれなりに走ってくれたが、1着はトップハンデのカラテ、2着はユーキャンスマイルとこちらはノーマーク2頭のワンツーで決着。ユーキャンスマイルは前走・天皇賞・春(G1)の負けっぷりは度外視するにしても、近走でまったくいいところなし。買い要素はゼロだった。カラテは前走・安田記念(G1)をはじめ近走は1800mまでが主戦場だった馬。いきなりの距離延長かつトップハンデではちょっと手が出なかった。完敗である。

 さて、予想に戻ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
オークス 10頭
かもめ島特別(2勝クラス) 2頭
条件戦(1勝クラス) 4頭
桜花賞、フローラS、ニュージーランドT、ラジオNIKKEI賞 各1頭
条件特別(2勝クラス) 5頭
条件特別(1勝クラス) 5頭
となっている。こう見ると夏の上がり馬が秋華賞(G1)出走権を狙って参戦し、結果を残している構図が見えてくる。しかし、2018年が潮目の変わり目で、それ以前は前記のように上がり馬の活躍が顕著だったが、2018年以降はオークス(G1)からの転戦馬が目立って好走しているほか、春の重賞から休み明けにここを使い結果を残す例が大半となっている。今回のメンバーもオークスからの転戦馬が多く、注目はやはりそこかも知れない。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 3-2-1-4
2番人気 3-1-0-6
3番人気 0-1-1-8
4~6番人気 3-5-4-18
7~9番人気 1-0-3-26
10番人気以下 0-1-1-79
となっている。1番人気はアテにできそうな数字が残っているが、昨年、一昨年は1番人気が飛んでいるので人気馬でも吟味は必要。2番人気は数字の上ではもうひとつ信用できないが、近5年では3勝を挙げるなどこちらの方が好走する傾向にある。人気馬だけで決まった年は一度もなく、昨年と一昨年は二ケタ人気の馬が突っ込んできているので、人気薄だからとバッサリやるのは早計かもしれない。


 これを踏まえて「◎」は人気サイドだが12番スタニングローズとする。

 前走はオークスで中団追走から外に出して直線上がってきたが、さらに外からスターズオンアースに交わされ2着に終わった。

 過去、フラワーC(G3)の予想では切り指定、オークスではノーマークとしてどちらも痛い目に遭ったこの馬。今回予想するにあたって改めて戦績を確かめてみると、印象よりずっと実力のある馬であることが理解できた。

 重賞はフラワーCの1勝のみだが、遡って新潟2歳S(G3)とデイリー杯2歳S(G2)でも掲示板を確保し、サウジアラビアRC(G3)で3着に入るなど好走している。実績という面ではG1勝ちのあるサークルオブライフに譲るところではあるが、今回のメンバーで重賞勝ちがあるのは、あとライラック1頭のみ。

 上記の通り、近年はオークスからの転戦馬が好走しており、条件とも合致する上に脚質的にも好位差しタイプなので、レース傾向にも向いている。陣営も夏の成長を再確認しているようで、賞金的に十分足りていても手抜きなしの仕上げをしている模様。人気サイドなのは承知で、ここは敢えて逆らわず◎を打っておきたい。

「○」は多少穴っぽいところで4番ニシノラブウインクを挙げる。

 こちらも前走はオークスで、大逃げを打ってペースを作るも直線でお釣りがなく、あっさり馬群に沈み8着に終わった。

 この馬はフラワーCの予想ではノーマークだったのだが、人気薄ながら直線で粘って予想を超える走りをした。こちらも改めて戦績を見返してみると、勝ち味に遅いが堅実派ということがわかった。

 新馬戦を3着に敗れて未勝利脱出まで5戦を要したが、この5戦がすべて馬券圏内という堅実派。3戦目の未勝利戦ではサークルオブライフと当たって2馬身半差と完敗だったが、それでも2着に入る走りを見せている。

 未勝利脱出後、自己条件ではなくフェアリーS(G3)に挑戦して7着と初の馬券圏外。そこからのフラワーC出走だったので、そこだけ見ると人気薄だったのも致し方ない。フェアリーSまでは中団から差す競馬をしていたが、フラワーCで番手からの競馬を試みて結果が出たため、オークスでも逃げを打ったのだと考えられる。同型馬がもう1頭いるが、おそらく今回も逃げ・先行なのは間違いなかろう。

 基本、差しが決まるレース傾向なのだが、意外に前残りして馬券に絡むケースも少なくない。前で残るのであればこの馬だろうということで重い印を打った。ただし、本来的な「対抗」というよりは馬券に絡む確率が高かろう、という意味で○を打っているので、おそらく勝ち負けはない。

 勝ち負けがないと考えるもうひとつの理由は、エピファネイア産駒が重賞で不振を極めていること。今もって今年の重賞勝ちゼロ。このレースのメンバーでそれが覆るようには見えないので、印は打つが3着までと考えているわけだ。


「▲」も穴っぽいところで7番カヨウネンカを推す。

 前走は未勝利戦で、中団からの競馬で外枠を利して直線外から上がっていき、前に残っていた2頭を交わして勝利している。

 今回のメンバーの中では、もっとも実績のない馬。未勝利脱出まで12戦を要しているなど、勝ちきれないにもほどがある。また、前走未勝利戦のローテーションで好走した例はなく、ローテーションからも切りが常道。

 だが、この勝ちきれない12戦の内容が意外に悪くなく、2着5回3着2回と安定感抜群なのである。2着にしても離された2着はなく、着差は0.1秒以下。中団から差すスタイルでここまで来ているので、差しが決まるこのレース向きではないかと見ている。

 ただ繰り返すようだが、まだ未勝利を脱出したばかりの格下馬な上に、この12戦がほぼすべてマイル以下ということで距離不安も残っている。したがって▲を打ったのは真の意味で「単穴」であり、単勝馬券を買うわけではないが、穴の1頭で買うならと考えて押さえてみたい。


「△」は10番サンカルパと11番サウンドビバーチェの2頭を挙げる。

 サンカルパの前走は松島特別(2勝クラス)。3番手で前を見ながらの競馬になり、直線で抜け出して粘り込みを図るも、外から来た差し馬に交わされ2着に終わった。

 まだ条件馬の身なので、大プッシュするほどの実績は残していない。ただ、近3走がすべて連対しており推しどころである。さらに3走前のデイジー賞(1勝クラス)ではオークスでも人気になったルージュエヴァイユにクビ差まで迫る2着に好走しているなど、このメンバーならあるいは、と思わせる要素はある。陣営からも仕上げの順調さを伝えるコメントが出ており、勢いという意味で押さえておきたい。

 サウンドビバーチェは前走オークスだったが、輪乗りの最中に他馬の蹴手繰りに遭って顔部挫創を負ったため無念の競走除外となった。

 この馬は昨年夏に東京でデビューしているが7着、そのまま新潟で未勝利戦を使うも6着と冴えない結果だった。だが、9月に入って未勝利戦を勝ち上がると1勝クラスの特別戦を2度使って2着、1着と好走。チューリップ賞(G2)出走まで漕ぎ着けた。だが4着に敗れて桜花賞(G1)の切符を逃し、オークスは抽選待ちで潜り込めたものの除外という流れだった。

 物差しで言うならこのチューリップ賞がひとつの指標になりそうだが、サークルオブライフとはクビ差、有力馬ウォーターナビレラとは3/4馬身差で3着、4着、5着を分け合っているので、相応の実力はあるはず。

 まだマイルまでしか走ったことがないので、距離適性に不安は残るがドゥラメンテ産駒ということもあるので、おそらく2ハロン延長程度ならこなしてしまうだろう。未知数なところも多いが比較から推測して「アリ」と見て押さえる。

 人気どころでは2番サークルオブライフと8番ライラックを切り。

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サークルオブライフ

 サークルオブライフの前走はオークスで、最後方からの競馬をするも直線で力尽きて12着と大敗している。

 このオークスの大敗については、発走が15分遅れという異常事態に端を発したもので、桜花賞については大外枠が災いした、と説明されている。だが、オークスも実力が発揮できなかったのではなく、単純に距離の壁に当たった可能性はないだろうか。母は短距離馬で1400mまでしか勝ち鞍がない。ここから考えると、実はマイルでも長かったと考えられなくもない。桜花賞の負けについても前3年で8枠が連続で連対していたことを考えると、仮にトラックバイアスがあったとしても4着までが馬の実力だったと見れば合点がいく。

 そう考えると、2000mのここは明らかに距離が長い。オークスの一件は度外視のような論調で人気が形成されている感があるが、上述したエピファネイア産駒の不振と併せて考えると実は買い要素がない。さらに陣営からは「成長が見られない」と切り要素を後押しするコメントも出ている。ここは黙って切りが正解だろう。

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ライラック

 ライラックも前走はオークスで、こちらも出遅れて後方待機のまま見せ場なく11着に大敗している。

 新馬戦と勝ったフェアリーS以外は大敗と呼べる負けばかり。実力が発揮できなかったというよりは、フェアリーSの勝ちがフロックだったと考える方が自然だろう。負かした相手が2冠牝馬スターズオンアースだったとは言え、逆に言えば実力で勝ったのなら本番でもっと走ってもおかしくないはず。見せ場なしの大敗は実力自体が実は大したことないと見ればこちらも納得できる。

 ということで、今回は4番、7番、10番、11番、12番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。人気馬を押さえてはいるが、人気が割れているようなので組み合わせ次第では意外な高配当が期待できそうだ。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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