
今村聖奈にチャンス到来あるか? ダートの怪物にかかる海外遠征の期待

8日、夏の小倉新馬を圧勝したヤマニンウルス(牡2、栗東・斉藤崇史厩舎)が、26日のカトレアS(2歳OP)に参戦することが分かった。
今夏、度肝を抜くような圧巻のパフォーマンスでデビュー勝ちを決めたヤマニンウルス。勝ち時計1分44秒3は従来の記録をコンマ5秒更新する2歳レコードで、2着馬につけた着差もJRAの平地競走では過去最大となる4秒3差と破格の内容だった。
レース後には、鞍上を務めた今村聖奈騎手も「直線はまだ遊びながら走っていました」「強い走りでした」と絶賛。ファンの間でも、ネットの掲示板やSNS等で「ヤバすぎる」「怪物だ…」などの声が上がるほど、強烈なインパクトを残した。
また、そのデビュー戦で2着に退けたゴライコウが先日行われたJBC2歳優駿(G3)を勝利したこともあって、ヤマニンウルスに対する評価も相対的に上がりつつある。
そんなヤマニンウルス陣営が次走にカトレアSを選んだからには、「海外遠征」も視野に入ってくるのではと期待したくなる。
ダートの怪物にかかる海外遠征の期待
「カトレアSは、2016年から始まった『JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY』の対象レースとなっています。対象4レースで得たポイントによって、ケンタッキーダービー(G1)に出走することが可能です。実際、2019年にはポイントでは4位(上位3頭は辞退)だったマスターフェンサーが米国三冠に挑戦したこともありました」(競馬誌ライター)
ライターが話す通り、近年この対象レースに出走した馬の中には、ケンタッキーダービーではなかったとしても、結果によって海外レースに向かう馬も多く見られる。
昨年はカトレアSを勝ったコンシリエーレが、次戦でサウジダービー(G3)に挑戦。他にも、対象レースの全日本2歳優駿(G1)を2着、ヒヤシンスS(L)を勝ったコンバスチョンがUAEダービー(G2)へと向かっている。
また、先日のJBCクラシック(G1)で2着に入ったクラウンプライドも、ヒヤシンスSでは6着に敗れたものの、その後UAEダービーを制してケンタッキーダービーに挑戦。近年では2歳から3歳春にかけて、ダート路線の馬は国内ではなく賞金の高い海外レースに挑むことも少なくない。
「『ヤマニン』の冠名で知られるオーナーの土井肇氏は、過去に札幌記念(G2)を制したヤマニンキングリーで海外遠征を敢行したこともあります。もしヤマニンウルスがカトレアSを圧勝することがあれば、選択肢に入る可能性もゼロとは言い切れないでしょう」(同)
カトレアSの鞍上については、まだ明言されていないものの、今村騎手が継続騎乗で結果を残せば、またとない大きなチャンスを手にすることがあるかもしれない。
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