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C.ルメール、福永祐一「大不振」西高東低が崩壊危機!? 関東騎手が12年ぶりの快進撃

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 12日に行われた東西重賞は、武蔵野S(G3)を三浦皇成騎手、デイリー杯2歳S(G2)を大野拓弥騎手がそれぞれ勝利。先週の京王杯2歳S(G2)の横山武史騎手、ファンタジーS(G3)の石橋脩騎手に続き、2週連続で同日の東西重賞を関東騎手が制する格好となった。

 これで関東騎手による同日の両重賞制覇は今年3回目。関西騎手の13回と比べると回数に大きな差がある上、3回の内2回が直近2週だったことを考えれば、ここ2週は関東のジョッキーによる奮闘が目立っている。

 過去には、全国リーディングの上位3位を関東騎手が独占する年(2010年で1位・横山典弘騎手、2位・内田博幸騎手、3位・蛯名正義騎手)もあったが、近年ではC.ルメール騎手、川田将雅騎手、福永祐一騎手、武豊騎手、松山弘平騎手など上位陣は関西のジョッキーばかり。2016年の戸崎圭太騎手を最後に、関東騎手のリーディングジョッキーも誕生していない。

 また昨年の平地重賞も関東騎手が34勝だったのに対し、関西騎手は95勝とその差に大きな開きがある。G1においても関東騎手が7勝、関西騎手が17勝と長年の騎手界における「西高東低」は明らかだ。

 だが、今年は少々状況が異なる。

関東騎手が12年ぶりの快進撃

 12日終了時点のリーディング2位に戸崎騎手、3位には横山武史騎手がつけている。まだ年末まで時間があるとはいえ、このままトップ3に関東騎手2人が入れば、それは上述した2010年以来12年ぶりのことだ。

 さらに今年の平地重賞でも、関東騎手がすでに昨年を上回る38勝を挙げていることに対して関西騎手は71勝と停滞。G1も関東騎手6勝、関西騎手10勝と関西優勢は変わらないものの、昨年ほど大きな差はみられていない。

「昨年まで5年連続リーディングを獲得したルメール騎手が、今年は5位と近年では稀に見る不調。昨年17勝を挙げた重賞も、今年はわずか3勝に留まっています。また、福永騎手も春はフェブラリーS(G1)と皐月賞(G1)を制すなど最高のスタートダッシュを決めたものの、その後は重賞で勝利がなく気付けば『32』連敗……。

関西勢にとっては昨年2人で重賞27勝、G1も9勝した2本柱が不振なのは大きいですね、その分、関東勢が大きく躍進している状況です。

もう1つは、長らくなかった関東の若手騎手の台頭ですね。エフフォーリアとのコンビで大ブレークした横山武騎手が今年もすでに昨年を上回る勝ち星を挙げれば、兄の横山和生騎手もタイトルホルダーで天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)を連勝するなど、まだ20代の「横山兄弟」が存在感を遺憾なく発揮しています。

あと21歳の菅原明良騎手も昨年はキャリアハイを大きく更新する75勝を挙げ、初の関東トップ5にランクイン。今年もここまで順調に勝ち星を積み重ねており、昨年1勝だった重賞もすでに3勝を挙げるなど躍進が続いています。あと横山琉人騎手や永野猛蔵騎手も最近メキメキ力を付けてますよ」(競馬記者)

 記者が名を挙げたような若手騎手の活躍は、当然ながら関東の騎手全体の底上げにつながっている。

 例えば来週のマイルCS(G1)で主役を張るソダシの主戦・吉田隼人騎手、昨年の38勝を大きく上回る64勝を挙げている丹内祐次騎手といった中堅騎手も日に日に存在感を増している印象だ。

 また、この夏には大野騎手がフランスの武者修行を敢行。12日のデイリー杯2歳S勝利はそんな努力が実った形だ。長年、不振に喘いでいた三浦騎手も今月のJBCスプリント(G1)で久々のG1制覇を飾ると、武蔵野Sを勝つなど勢いづいてきた。

 勝利数だけでなく、最近は重賞での活躍も目立つ関東騎手たち。年末まで続くG1戦線においても、西高東低をひっくり返すような躍進に注目したい。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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