【甘すぎるパチンコ新台】唯一無二の最強スペックでも「高稼働に繋がりにくい理由」とは？

　先日導入されたパチンコ新台『PモンキーターンⅥ 超抜』(西陣)。今のトレンドであるALL1500発×81%ループに加え、ラッシュ非突入でも1500発獲得でき、ラッシュ突入時点で3000発（1500×2回）が保証される唯一無二の最強スペックとなっている。

　ボーダーも低く大人気機種になるかと思われたが、すでに空き台もチラホラ。ご存知の通り、ホールボーダーが低いこと、スペックが甘いことが高稼働につながるわけではない。稼働に繋がりにくい理由とは。

気合を入れるのは時短ではなく残保留!理解すればより楽しめる右打ちの仕組み

　右打ちは複雑なスペックなのかと思ったが、意外とそうでもなかった。右打ちのゲームフローとしては、まず突入時は255回+残保留1個の時短がもらえるので、そこで1/2.6を当てる。その内の70%が次回大当り濃厚で、残り30%が時短なしに振り分けられる。もちろん70%を引けばラッシュ継続であるが、30%の時短なしを引いたからといって終わるわけではない。

　最後の残保留で1/2.6を引くことができていればラッシュ継続になるという仕組みだ。ただ、その残保留で時短なし大当りを引いている場合は、RUSHはそのまま終了と思われる。

　なお、4500発獲得が濃厚となる本機最強のフラグ「究極Vフラグ」は、当該保留&残保留で70%継続の大当りを引くことで発生する可能性がある。これら条件を満たすと、4500発獲得濃厚の演出が起きるのだ。

左打ちは”投資”、右打ちは”ココロ”が止まらない

　等価ボーダーはなんと約16回転。一言でいえば「甘すぎる」。流石にここまで甘いと、お店側の扱いも難しいのでは、と思いながらも着席。

　モードはとりあえずノーマルモードにしたが、煽りが凄かったので途中からはシンプルモードへ変更した。先読みした時点で信頼度が22%と他機種の先読みチャンスモードに比べれば信頼度は低いが、頻繁にチャンスが訪れたのでこれはこれで楽しむことができた。

　あっという間に7500発分の出玉がなくなり”投資”が止まらない。ようやく500回転で初当りをゲット。無事ラッシュにも突入し安心するのも束の間、いきなり「艇王・榎木」とのバトルで大ピンチ。榎木は勝つことができれば「艇王STOCK」、つまり勝利時点で4500発が濃厚となるのであるが期待度は低い。しかし、なんとか奇跡的に勝利して継続+次回濃厚。次の10Rは”ココロが止まらない”を聴きながら安心して消化。結局8連して計12000発弱の出玉をゲットした。10分もかからないこの出玉スピードには圧倒された。

甘い＝高稼働とはならないに理由とは

　その日は1000円あたり17回転とボーダー以上に回ったが、打ち続けたいという意欲が湧かなかった。周りを見ても、初当りをとって離席する打ち手が多く見られたので思うことは同じなのであろう。

　右打ちはラウンド消化中に継続か否かを演出で見せてくれるのだが、細かい法則があり、楽しむことができた。しかし、2時間弱かけてせっかく入れた右打ちが、ものの10分もかからず終わるのはなんとも言えない気持ちであった。

　ボーダーが16であれば、基本的にお店はそれ以下で扱わなければならない。ボーダーラインの調整だとしても、打ち手としては回らないという印象を受ける。特にボーダーを知らない打ち手であれば尚更だ。

　しかし、19や20で扱うとお店側は利益を取ることができない。お店側が利益を取りつつも客付きを良くするのは難しいと感じる。これが甘い=高稼働に繋がらない理由である。打ち手としては、適度なスペックで長い時間楽しめる機種が出ることを望むばかりだ。