GJ > 競馬ニュース > 福永祐一「不名誉な記録」樹立も? 最後の“グランプリ”を手にしておきたいワケ
NEW

福永祐一「不名誉な記録」樹立も? 最後の“グランプリ”を手にしておきたいワケ

【この記事のキーワード】, ,
福永祐一「不名誉な記録」樹立も? 最後のグランプリを手にしておきたいワケの画像1
福永祐一騎手 撮影:Ruriko.I

 25日に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)。来年3月に調教師に転身するため、これが最後のグランプリ騎乗となるのが福永祐一騎手だ。

 当初はこれといった騎乗馬がおらず「見学」の可能性もあったが、鞍上が空欄となっていた菊花賞(G1)2着馬ボルドグフーシュ(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)との新コンビが決定。この辺りはやはり「持っている男」といえるかもしれない。

 同馬とは1週前追い切りで初めてコンタクトを取り、「操縦性が高い」と話すなど手応えを感じ取った様子。21日に行われた最終追い切りにも騎乗し「時計、動きともに指示どおりの調教ができた」と納得のコメントを残している。

「ここまで重賞勝ちがなく実績ではやや劣るボルドグフーシュですが、過去10年の有馬記念で前走・菊花賞組は【3-1-2-7/13】勝率23.1%、連対率30.8%、3着内率46.2%という好成績を誇っています。

またスクリーンヒーロー産駒はゴールドアクターが2015年に同レースを優勝。父系の祖父であるグラスワンダーも1998年と99年に連覇を果たしていることから、血統的にも魅力を秘めているのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 なお先週終了時点でJRA通算2617勝、G1・34勝という錚々たる数字を残してきた福永騎手だが、過去に有馬記念を勝利したことはない。

 このレースを勝てば保田隆芳元騎手、武豊騎手、C.ルメール騎手に次ぐ史上4人目の8大競走完全制覇になることは各メディアでも取り上げられている。偉業達成へ今年がラストチャンスとなるだけに、より力の入る一戦になることは間違いなさそうだ。

最後の“グランプリ”を手にしておきたいワケとは…

 そんな福永騎手だが、実は有馬記念だけでなく、春のグランプリレースである宝塚記念(G1)も未勝利であることはやや意外かもしれない。

 これまでJRAで通算2000勝以上をあげたジョッキーは、引退した騎手も含めると8人いるのだが(武豊、岡部幸雄、横山典弘、福永祐一、蛯名正義、柴田善臣、河内洋、増沢末夫)、この中で宝塚・有馬ともに勝ち星がないのは福永騎手だけである。

 そのため、仮にこのまま現役生活を終えることになると「通算2000勝をあげた騎手のなかで唯一グランプリを勝てなかったジョッキー」という、やや不名誉ともいえそうな記録を樹立してしまう可能性も否定できないかもしれない。

「福永騎手はこれまで有馬記念に13回挑戦するも、2011年トゥザグローリーの3着が最高着順。また宝塚記念には20回騎乗しましたが、2009年にサクラメガワンダーで2着に入ったのが唯一の連対となっています。

約27年間の騎手生活で日本ダービー(G1)3勝、13年連続年間100勝を達成するなどレジェンド級の活躍を見せてきた同騎手ですが、意外にもグランプリレースとは無縁であり、相性もいまひとつのようですね」(同)

 サッカー界では、これまでワールドカップに縁のなかったリオネル・メッシ選手が、最後と明言したカタール大会で見事に優勝トロフィーを掲げることに成功した。福永騎手も最後にグランプリの栄冠をつかむことができるだろうか。

福永祐一「不名誉な記録」樹立も? 最後の“グランプリ”を手にしておきたいワケのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  2. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
  7. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
  10. 武豊「こんな馬ではない」アルテヴェローチェ不完全燃焼!レースレベルに疑問残るも…川田将雅「4コーナーで勝つと思いました」の明暗