
【TCK女王盃(G3)展望】7頭立ての少頭数、G1馬ヴァレーデラルナが5連勝を飾るか

25日の大井競馬場では、今年最初の交流重賞・TCK女王盃(G3)が開催される。地方競馬にしかない「牝馬限定のダート重賞」ということで、JRAのダート専門の牝馬にとってはチャンスの場のひとつとなる。
一昨年は後にブリーダーズCディスタフ(G1)を日本調教馬で初めて制したマルシュロレーヌがこのレースを勝っているなど、活躍馬も出ているレースではあるが、今年は15年の8頭立てより少ない7頭立てと寂しい顔ぶれとなった。また地方開催にもかかわらず地方馬2頭、JRA勢5頭と逆転現象まで起きている。
さらに過去10年、JRA勢が10勝、2着8回とほぼパーフェクトな成績。これでは地方勢の立つ瀬がないというものだが、今年は少頭数ながら好メンバーが揃っている。前置きが長くなったが、展望していくことにしよう。
上位人気が予想されているのは、ヴァレーデラルナ(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)とプリティーチャンス(牝6、栗東・野中賢二厩舎)の2頭。両馬は昨年11月3日に盛岡で開催されたJBCレディスクラシック(G1)の1着馬と5着馬だ。
特にヴァレーデラルナは1勝クラスから4連勝で交流G1を制しており、勢いと実績はメンバー中上位と言える。傾向として前年のJBCレディスクラシックを勝った馬との相性がいいレースでもあるだけに順当決着もありえるか。
プリティーチャンスの方も2走前にレディスプレリュード(G2)を制しており、前走こそ敗れているが侮れない1頭ではある。
テリオスベル(牝6、美浦・田島俊明厩舎)とグランブリッジ(牝4、栗東・新谷功一厩舎)の2頭は、前走で船橋のクイーン賞(G3)を1着、2着している。
テリオスベルが逃げ切る格好で、グランブリッジが届かずの2着。しかし、グランブリッジは2走前がJBCレディスクラシックで2着、その前のブリーダーズGC(G3)と関東オークス(G2)を連勝している。ブリーダーズGCではテリオスベルを破っているだけに、実力はこちらの方が上位だろう。
対する大井の2頭は実績でも大きく見劣り、今年もJRA勢で決まりそうな気配だが、穴党であればコスモポポラリタ(牝4、大井・宗形竹見厩舎)は狙う価値があるかもしれない。
前走はオープン戦2着、2走前はクイーン賞6着だったが、その前は伝統の地方重賞ロジータ記念で3着、サルビアC(OP)3着と実績を残してきている。良化の気配があるだけに、一発あるなら地方勢2頭のうちこちらだろう。
来年からは舞台を園田競馬場に移して「兵庫女王盃」と名称も変更される本レース。大井での開催は今年までとなるが、最後を飾る馬はどの馬か。25日16時35分発走の予定だ。
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