「兄貴に乗って貰います」…17連敗中の武豊「4400勝」達成は弟の管理馬で!?

先月21日の中京8R(4歳以上2勝クラス)でJRA通算4399勝目を挙げた武豊騎手。区切りの4400勝達成は時間の問題と思われたが、そこから足踏みが続き、リーチを懸けてから17連敗を喫している。
今週末は土曜小倉で7鞍、日曜東京で6鞍の騎乗を予定している。上位人気が予想される有力馬とのコンビも多く、今週中の“記録達成”は濃厚だろう。
気になるそのタイミングだが、土曜小倉の午前中が有力だ。
1R・3歳未勝利でコンビを組むのは、デビューから3戦連続で手綱を取っているスマートアイ。過去2戦は逃げて2着、3着と結果を残しており、ここも単騎逃げが叶えば、勝利に最も近い存在といえるだろう。
もし1Rを取りこぼしたとしても、続く2R・3歳未勝利(芝1800m)にも有力馬がスタンバイしている。
「4400勝」達成は弟の管理馬で!?
それは弟の武幸四郎調教師が管理するダミエ(牡3歳)だ。
ダミエは昨年の小倉大賞典(G3)を制し、続く大阪杯(G1)では武騎手を背に3着に好走したアリーヴォを兄に持つ良血で、昨年末のデビュー戦(2歳新馬、芝1600m)は、吉田隼人騎手を背に4着に敗れた。しかし、陣営からは「奥手で良くなるのは来年(=今年)」というコメントも戦前から出ており、初戦は陣営も半信半疑だったようだ。
「結果は4着でしたが、中団追走から上がり3ハロン3位タイの末脚を駆使しました。兄アリーヴォはデビュー3戦目の3歳2月に勝ち上がって、夏に本格化したようにこの母系はやや晩成傾向が強いんでしょうね。それでもダミエの初戦は上出来といえる内容だったのではないでしょうか。
今回は約1か月ぶりのレースとなりますが、一度叩かれた上積みはかなり大きいはず。栗東坂路での1週前追い切りでは、自己ベストを1秒7も更新する53秒0の好タイムを叩き出して好調をアピールしていましたよ。馬主も武騎手と懇意にしているキーファーズなので、武幸調教師も渾身の仕上げで臨むと思います」(競馬誌ライター)
馬主キーファーズのHP上には『トレセンレポート』として、所有馬の近況が記載されているが、1日に更新されたレポートでは、「兄貴に乗って貰います」と武幸師は兄の豊騎手に騎乗依頼したことを明かし、「時間をかけてやりましたから口向きとかの問題も大丈夫だと思いますよ」と課題克服に自信をのぞかせている。さらに「チャンスは十分あると思いますから、キーファーズの馬で4400勝の可能性もあるかも知れませんよ」と、兄弟タッグでの4400勝達成に意気込みを見せた。
今週末は他にも土曜メイン別府特別(2勝クラス)で同じくキーファーズ所有のマイシンフォニー、日曜の東京新聞杯(G3)でエアロロノアなどの騎乗馬がスタンバイしている武騎手だが、それらを待つことなく、土曜午前にあっさり区切りの勝利を飾ってくれるはずだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
“反則スレスレ”の強烈タックルに泣いた「暴君」オルフェーヴル、弾き返した「不沈艦」ゴールドシップ。約10年の時を経てオールカマー(G2)で激突する「因縁」の名馬の血
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- JRAジャパンC池添「ブチ切れ騒動」から6年。歴代最強牝馬アーモンドアイが「疑惑」の決着を経て挑戦する意義
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- レイデオロ「期待の星」が今週末デビュー!晩成かそれとも早熟か…2年目の巻き返しへ勝負の夏
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択















