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JRAは1日、美浦の浅野洋一郎調教師が9月20日をもって勇退することを発表した。同師は1994年に開業。先週終了時点でJRA通算239勝をマークしており、定年まで約4年を残しての勇退となる。
現在の管理馬は25頭。スワーヴリチャード産駒のアストリットや、G1馬コイウタの近親であるセンタービットなど楽しみな2歳馬も所属しているが、惜しくも転厩を余儀なくされることとなりそうだ。
「浅野厩舎は1996年、アミサイクロンでマーチS(G3)を逃げ切り、初の重賞タイトルを獲得。同馬は14頭立てシンガリ人気で単勝万馬券、馬連の8万8960円も当時の配当としてはものすごいインパクトでしたよ。
また同厩舎の管理馬で個人的に印象に残っているのがミナモトマリノスです。極悪馬場で開催された96年の若葉S(OP・当時)で、同年のクラシック最有力馬だったロイヤルタッチを差し切ってしまったシーンは本当に衝撃を受けました。先生には約30年間の調教師生活、本当にお疲れさまでしたと言いたいですね」(競馬誌ライター)
ライターが挙げた2頭の他にも、マイネルワイズマンやグランスクセーなどといった個性派を送り出してきた浅野調教師。ただ昨年は1年間を通して未勝利、今年も1日時点で1勝にとどまるなど、近年はかなりの苦戦を強いられていたようだ。
だが2日、そんな浅野厩舎の管理馬が札幌4Rの3歳未勝利戦(ダート1700m)で激走した。富田暁騎手とのコンビで臨んだオブシディアン(牡3歳)である。
同馬はデビューからここまで8戦するも、すべて着外。またこの日はプラス24キロと大幅に馬体が増えていたことも、8番人気という低評価に留まっていた理由の1つだろう。
レースでも前半はあまり行き脚がつかず、後方からの競馬となる。ただ向正面に入ると外を回って進出を開始。まくり気味に上がっていくと4コーナーで早くも先頭に並びかける。直線に入っても脚色は衰えず、最後は後続に2馬身半差をつける文句のない勝ちっぷりだった。
初コンビでオブシディアンを1着に導いた富田騎手はレース後、「調教師さんが勇退すると聞いていたので、結果を出せて良かったです」と感慨深いコメントを残した。ちなみにこの勝利は浅野厩舎にとって今年3月以来、実に102戦ぶりとなる久々の白星となった。
なお競馬界では、過去にも引退を控えるジョッキーや調教師の管理馬が人気薄で激走するケースがよく見られる。
松永幹夫元騎手(現調教師)が2006年、現役最後の重賞騎乗となった阪急杯(G3)で11番人気の穴馬ブルーショットガンと共に優勝を果たしたのは有名な例だろう。
また2018年の同レースでも、定年する福島信晴調教師の管理馬ダイアナヘイローが7番人気で1着。最近でも蛯名正義元騎手(現調教師)がジョッキー最終日となった一昨年の2月28日、9番人気スマートアルタイルで優勝し穴をあけたのは記憶に新しいところだ。
 先述の通り浅野厩舎は今月20日で勇退するため、残された時間は約2週間となる。人気の有無にかかわらず、管理馬は引き続き警戒してみるのもありかもしれない。
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