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「歌劇王の父」オペラハウス死す……あらゆる「逆境」をものともせず名馬を輩出した革命家の生涯


 12年の25歳で種牡馬を引退したオペラハウス。しかし、現在でも桜花賞で1番人気になったメジャーエンブレムの母父であるなど、その血は確かな足跡を残し続けている。

 日本競馬界を席巻する「社台グループ」に繋養されていたわけではなく、血統の期待度も低い。配合される大半が中小牧場の繁殖牝馬と、決して恵まれた環境ではなかった。その中でテイエムオペラオーにメイショウサムソン、その他重賞馬を送り出した功績は大変大きかったと申し上げていいだろう。キレ味にかける分、粘り強いパワーでサンデーサイレンスやトニービン、ブライアンズタイムなど時代を代表する名種牡馬に渡り合った「異質」の存在といえるだろう。日本競馬界に「欧州No.1種牡馬」の息吹を吹き込んだオペラハウスは、まさに「革命家」だったのではないか。現在後継種牡馬として期待できるのはメイショウサムソンくらいという厳しい状況だが、時折重賞に顔を出すので今後も期待したいところだ。

 日本競馬の主役を送り出してくれた異形の種牡馬、オペラハウス。どうか安らかに。

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