キタサンブラック「疑惑」に武豊騎手が発言。異例の「落鉄騒動」の裏側にある”捻じ曲げられた真相”と現役王者を巻き込んだマネーゲーム
先週のジャパンC(G1)で左前脚を「落鉄」したとして3着に敗れたキタサンブラックだが、ここに来て新たな事実が持ち上がっている。
レース直後から、武豊騎手や清水久詞調教師といったキタサンブラック陣営が「落鉄していた」と口を揃えたため、キタサンブラックは各メディアや競馬関係者にも「敗者」ではなく、「悲運の王者」として扱われることに。言い換えれば、その面目を保った形だった。
しかし、時間を得て「キタサンブラックは本当に落鉄していたのか?」という疑惑が、様々なメディアや競馬ファンの間で持ち上がる。
詳細は当サイトの28日付『キタサンブラックは「本当に落鉄していた」のか? 決定的な「証拠写真」と共に3つのメディアが示した見解と真相(リンク)』で報じた通り。要約すると、キタサンブラックのゴール直後の拡大画像がネット上にアップされ、装蹄の権威的な立場にあたる西内荘氏が検証を行ったというものだ。
その結果、キタサンブラックが少なくとも「レース中に落鉄した可能性は極めて低い」とされている。ネット上にアップされた画像は、素人が見ても蹄鉄が着装されていることがわかるほど決定的なものだった。
これら動きを経て、重い腰を上げたのがネット上で最大手の競馬ポータルサイトとなる『netkeiba.com』だ。
競馬評論家の花岡貴子氏が『netkeiba.com』内で連載していた『ねぇさんのトレセン密着』を更新。キタサンブラックの”落鉄疑惑”について触れ、実際に28日に直接本馬を確認したところ「落鉄の影響による傷などはなかった」と記載されている。
またジャパンCにおけるキタサンブラックの写真を複数確認したが、落鉄、さらには蹄鉄がズレているなどの事実を確認できる写真は一枚もなかったという。数名の装蹄師にも確認を行ったが「ゴールまで落鉄していないように見える」という見解が大半を占めたそうだ。
「仮に蹄鉄がズレたり外れかかったりしていたら、まず鉄心と呼ばれる中央の出っ張った部分がズレるんです。でも、写真を見る限りではそういったことは確認できませんでした」