JRAフェブラリーS(G1)武豊より藤田菜七子よりアイツ!? 競馬女王桃井はるこの「平成最後のダート王」見立て
桃井はるこが思う「競馬の魅力」
――では、最後になりましたが、コパノキッキング(セ4歳、栗東・村山明厩舎)についてどうお考えでしょうか?
桃井はるこ:当然、頑張ってもらいたい!
ただ、前走の根岸Sを強い内容で勝ちましたけど、鞍上を務めた若き天才と称されるO.マーフィー騎手はレース後、距離延長に対して質問されると「NO」と難色を示していました。コパノキッキングの能力は一線級。ですが、今回は距離が延長し、斤量も増加。さらに相手は強化されているので勝ち負けに絡むのは並大抵のことではないと思います。
でも、女性騎手がG1に騎乗するのは夢のような話。大いにロマンを感じます。以前、コパノキッキングの馬主であるコパさんが所有していたコパノリッキーの引退レースを見に行ったんです。そのときにコパさんは観戦者に缶バッジを配ってくれたんですよ。いろんな引退式がありましたけど、ファンにお土産をくれる馬主さんは他にいないので、本当に感動しました。全力で応援はします!
最近、競馬を詳しくない人にその魅力を聞かれることも多いんです。それもひとそれぞれだと思いますが、私は、「二十歳の若手女性」と「アラフィフのベテラン男性」が同じ舞台で「勝負」する、という点に大きな魅力を感じています。これって他のスポーツではなかなかないこと。
今回、藤田菜七子騎手とコパノキッキングにはフェブラリーSで好走してもらって、競馬は男女分け隔てる活躍できるってことを証明してもらいたい!
――ありがとうございました。今回はどんな結末を迎えるのか。本当に楽しみです。
(取材・文=編集部)
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