
JRA皐月賞(G1)サートゥルナーリア状態は? 栗東関係者が語る「おすすめ馬」に注目
今週末に開催される第79回皐月賞(G1・芝2000メートル)。「平成最後のクラシック」を前にファンのボルテージも上がる一方だ。今回はその1戦を前に、栗東から届けられた注目馬4頭の情報をお届けしよう。

まずは、サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
3戦3勝、2歳G1ホープフルSと合わせて一度としてムチを使ったことがなく、まだまだ能力の底をみせた感すらない。ホープフルSでは最後の直線で他馬から包まれてしまったものの、前が開けた瞬間に飛び出し、栄冠を掴んだ。
「多方面から”化け物”と評価されているサートゥルナーリア。さらにホープフルSから皐月賞への直行というローテも含めて、注目度はライバルたちとは段違いですね。
ただ同馬は歩様のぎこちなさを見せたり、半兄であるエピファネイア、リオンディーズ同様に気性の激しい一面が顔をのぞかせたりすることもあるんですよ。これだけの才能をつぶすわけにはいきませんから、スタッフたちは薄氷を踏む思いで慎重に調整を行っているようです。関係者は『周囲が考えるほど調整は楽ではない』とこぼしていましたね」(栗東関係者・A)
名門の角居厩舎でも”異例の存在”となっているようだ。携わるスタッフたちは気が休まらない日々を過ごしていたようだが、この中間から担当者が超腕利きにチェンジ。抜かりなくケアを行うことができたという。大舞台の経験もあるため、平常心を失わなければ結果は自ずとついてくるはずだ。
現在、リーディングトップの川田将雅騎手は「未知の大器」ヴェロックス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)と牡馬クラシック初戦に挑む。
昨年は東京スポーツ杯2歳S(G3)に挑戦するも、勝ち馬ニシノデイジーとはタイム差ナシの4着に終わった。だが、今年に入って若駒S(OP)では評判馬サトノウィザードを破り、若葉S(OP)でも良血ワールドプレミアに3馬身差をつけて快勝。その才能がついに花開こうとしている。
「稽古では川田騎手が感触を確かめるように騎乗していました。動きに弾力性があり、終わってから川田騎手は”デキの良さ”を強調していましたね。
中山競馬場は初めてですが、競馬が上手なタイプなので心配はいらないと思います。スタッフは『仕掛けてからの鈍さも改善している。力を出し切れれば差はない』と話していましたよ」(栗東関係者・B)
若駒S&若葉Sを連勝したヴェロックスは、本番でどんな活躍を見せてくれるのだろうか?
PICK UP
Ranking
11:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- なんと「13日前」から桜花賞をドンピシャ的中! しかも予告した5頭が掲示板独占、「完璧予想」を公開した予想家の正体
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】