JRA・3歳新馬戦「廃止」の可能性!? 降級制度廃止に続き”弱者イジメ”加速に、中小生産界から嘆きの声……?
「新馬戦だろうが、未勝利戦だろうが問題なく勝ちあがる実力馬にとって、この『3歳新馬廃止』のメリットは小さくないと思います。しかし、逆に実力がない馬にとっては、いきなり既出走馬と戦うことになり、上位に進出できる可能性が新馬戦に比べると厳しくなることは明らか。
もちろん仮に敗れた場合、2戦目からは未勝利戦に進むのだから一見大きな違いはありません。ですが、数百万円の弱小馬を抱える馬主や厩舎にとっては、その1戦が大きい。水上氏は新馬戦がなくなる前の2歳の内に、地方に転厩する馬が増えると指摘しています。
これによってJRA全体レベルの底上げにはなりそうですが、同時に”弱者”はますます厳しい状況に追いやられることになりそうです」(同)
水上氏は、今年から間もなく実施される降級制度の廃止も含め、これらの施策を「(極端な話)とにかくさっさと馬を使え。勝ち遅れたら、さっさと出ていけ」というJRAからのメッセージだと指摘。近年問題視されている「生産界の格差」がますます広がることを懸念しているようだ。
「新馬戦と未勝利戦では賞金額にも差がありますし、仮に3歳新馬が廃止になれば、2歳からの勝ち上がりが見込める早熟血統の人気集中に、ますます拍車がかかることは容易に想像できます。
その代表格が育成牧場のレベルアップも相まって、年々有力馬の使いだしが早くなっているノーザンファーム系。格を担うディープインパクト産駒の人気は、今後さらに高まることが濃厚です」(別の記者)
実際に先週のオークス(G1)では、出走馬すべてが「2歳でデビュー」を果たしており、6月から8月までの早期デビューを果たしている馬がほとんど。また勝ったラヴズオンリーユーを筆頭に11着エールヴォアまでが、いわゆるノーザン系の生産馬だった。
つまり、こういった”エリート”たちにとっては3歳新馬の廃止など、まったく関係ないということだ。
だが、その一方で今年も7071頭の3歳馬がいる。まさに競馬界の光と影といえそうだが、その”影”がいよいよ消滅の危機を迎えようとしている。勝利至上主義の競馬界全体のレベルアップは一見歓迎されるかもしれない。だが、結局は多くの敗者がいることを忘れてはならない。
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