GJ > 競馬ニュース > 【重賞展望】札幌記念(G2)
NEW

【重賞展望】「雷神」を背にモーリスが札幌記念(G2)へ出陣!世界のマイル王が2000mで見せる走りは可能性の「限界」か、更なる「進化」か

【この記事のキーワード】, ,
dhisaifa.jpg2015札幌記念(JRA公式サイトより)

 いよいよ、日本の……いや、世界のマイル王が新たなる可能性を求めて”未知の領域”へ踏み出す。

 21日(日)に開催される札幌記念(G2)にマイルG1・4勝を誇るモーリスが出陣。2000m以上を走るのは3歳春以来であることからも大きな注目が集まっている。

 モーリスの出走表明が早かったこともあって、メンバーは残念ながら「一強」という状況になってしまった。したがって、今年の札幌記念の最大の焦点は、マイル王が距離を伸ばしても”王”でいられるか否かといったところだろう。

 前走の安田記念(G1)で7連勝が止まったことが、王者の可能性を広げることに繋がるのかもしれない。マイル王のモーリス(牡5歳、美浦・堀厩舎)が今、新しい扉を開こうとしている。

「すごい勢いでした。体がしっかりしてきて、いい雰囲気で落ち着きもある。ここまで順調にきている。ここは試金石なので、しっかり結果を出していきたい」

 1週前追い切りを終えた陣営がそうコメントしているように、この札幌記念は後々の進路を決定する”試金石”の一戦になる。結果次第では、天皇賞・秋(G1)で古馬王道を歩む強豪馬たちと激突する可能性もあり、まさに秋を見据えた重要な戦いになりそうだ。

 しかし、だからこそ逆に無様な競馬をするつもりはない。適性を計るためには、”力”を発揮できる状態でなければ意味がないからだ。

 無論、陣営に抜かりはない。先週も併せ馬を3馬身置き去りにしたように、ここまで入念な乗り込みが重ねられている。時計が地味なのは堀厩舎従来のスタイルなので、あまり気にする必要もないだろう。

 そして、何よりも心強いのが香港No.1騎手の「雷神」ことJ.モレイラを鞍上に迎えることだ。昨年のワールドオールスタージョッキーズを優勝するなど、その実力も然ることながら、モーリスとの相性も今年のチャンピオンズマイル(港G1)優勝で証明済み。アジアを代表する王者同士がタッグを組み、万全の態勢でその力を見せつけるか。

 だが、如何なるレースでも競馬である以上「絶対」はない。モーリスがいると知って、札幌記念に出走してきた陣営は、当然ながらただ無抵抗でモーリスの”実験”に付き合うつもりはないはずだ。

【重賞展望】「雷神」を背にモーリスが札幌記念(G2)へ出陣!世界のマイル王が2000mで見せる走りは可能性の「限界」か、更なる「進化」かのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  5. 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
  10. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは