武豊凱旋門賞挑戦! 欧州NO.1厩舎馬の実力は?
武豊騎手が英国ダービー(G1)で4着に入ったブルーム(牡3)で、凱旋門賞(仏G1)に挑戦すると「スポニチ」が報じた。
記事によれば、同馬はA.オブライエン厩舎の管理馬。これまでR.ムーア騎手、調教師の次男であるD.オブライエン騎手らが騎乗して、英国ダービーや愛ダービー(G1、結果は6着)などに出走していた。
これまでブルームは、クールモアが所有していたが、この度同馬をJRA馬主のキーファーズが購入したこともあり、武豊騎手で凱旋門賞へ挑戦することが決定。キーファーズの松島正昭氏は「私は馬主となってから終始一貫、『夢は武豊騎手で凱旋門賞を獲ること』と、言い続けてきました。その第一歩です」とコメントを出している。
鞍上に指名された武豊騎手は、自身の公式サイトの日記を更新。まず「凱旋門賞のオファーをいただいたのです」と報告し、騎乗するブルームの実績などを綴った。そしてキーファーズ代表の松島氏が、「現オーナーのクールモアとかけ合って共有オーナーとなり、凱旋門賞と、その次のジャパンカップの鞍上にボクを指名してくれた」と騎乗することになった経緯を説明。ブルームはムーア騎手で英クラシック三冠の最終戦セントレジャーに出走後、武豊騎手とコンビを結成する予定だという。
「以前もキーファーズはすでに活躍していたアマレナを購入し、凱旋門賞を狙いました。こちらはフランスオークス(正式名称、ディアヌ賞、G1・芝2100メートル)で結果を出せれば、凱旋門賞も視野に入っていましたが、残念ながら15着と大敗。凱旋門賞挑戦は難しくなりました。
このときも、新馬ではなく活躍している馬を買うという”裏技”に出たことが話題となりましたが、今回は前回以上の“大物”を射止めることに成功したみたいです。しかも、今回は厩舎も変更することなくオブライエン厩舎のまま。ヨーロッパを代表する調教師が管理することは、武豊騎手や松島氏にとってはさぞ心強いでしょうね」(競馬誌ライター)
松島氏と武豊騎手の悲願が託されたブルーム。同馬の父はG1競走3勝のオーストラリア、母馬はSweepstake、母父はAcclamation。母方もさることながら、父方の祖父は長らくリーディングサイアーに君臨するガリレオ、祖母はG1・7勝をあげたウィジャボードという豪華すぎる血統を持つ。押しも押されもせぬ良血馬だ。
「ブルームは3歳初戦のバリーサックスS(G3)で、2着に8馬身差をつけて圧勝するなどG3をすでに2勝。英ダービーは4着、愛ダービーは6着に終わりましたが、凱旋門賞の舞台となるパリロンシャンで行われた2歳戦ラストとなるジャンリュックラガルデール賞(G1)では2着と好走した実績を持ちます。期待できるのではないでしょうか?」(競馬記者)
今年は日本からC.ルメール騎手がフィエールマン、川田将雅騎手がブラストワンピース、さらに鞍上未定ながらキセキが凱旋門賞への参戦を予定している。1994年のホワイトマズルから始まり、今年で8度目の凱旋門賞挑戦となる武豊騎手。ブルームとともに初制覇を達成することができるのだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛