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「母国の震災」と「父の死」M.デムーロと武豊「悲しみを力」に……今年のワールドオールスタージョッキーズは伊・日が誇る「真のプロフェッショナル」による共演

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「すごくうれしい。信じられない!」

 27日、28日に札幌で開催されたワールドオールスタージョッキーズ。騎乗停止明けの武豊騎手や、この夏なにかと話題を集めている香港のJ.モレイラ騎手の参戦など今年も大いに盛り上がった。

 だが、今年の「ジョッキーの祭典」の主役を務めたのは”悲しみを力に変えた”イタリアンだった。

「総合優勝、そして、JRA選抜の優勝に貢献できて嬉しいです。昨年のシリーズは全然ダメだったけど、今年は良い馬に乗って勝てて良かったです」

 全4戦中2勝を挙げるなど、持ち前の勝負強さを発揮したM.デムーロ騎手が表彰式で喜びを爆発。2位の武豊騎手に29ポイント差をつける合計80ポイントで、世界の騎手の頂点に立った。

 まさに、有言実行の総合優勝だった。昨年のワールドオールスタージョッキーズで14人中11位とまったくいいところなく敗れたM.デムーロ騎手は、悔しさのあまり優勝したモレイラ騎手に嫉妬オーラ全開。

「モレイラのことはよく知っている。確かに、彼は上手い騎手だね。 でも、あの時の彼は、良い馬ばかり乗っていた。 騎乗馬に恵まれたと思うよ。 それより、まったく人気のない馬を2着に持ってきたユタカさんの方が、技術的には上だった」

 負けず嫌いのM.デムーロ騎手らしい過激な発言だが、これは裏を返せば「騎乗馬に恵まれれば、自分も勝てる」という自らの首を絞める発言でもあった。

 そんな昨年を受けての今年の総合優勝。騎手は「結果がすべて」といわれる世界に生きるだけに、見事その結果で自身のスキルを証明して見せた。

 なお、M.デムーロ騎手は優勝賞金の300万円を、24日未明の大地震に見舞われた母国イタリアに全額寄付する意向を示している。

 2011年の東日本大震災の際も史上初めてドバイワールドCを勝ち、日本に勇気と明るいニュースを届けるなど”母国”への思いを力に替えられる心の強さには、改めて感嘆するばかりだ。

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