
帰ってきた帝王・武豊騎手とリベンジに燃えるM.デムーロ騎手の一騎打ちか!?『ワールドオールスタージョッキーズ』初日の結果と後半戦の展望
全4戦で争われる『ワールドオールスタージョッキーズ』。27日に前半戦となる「第1戦」と「第2戦」が行なわれた。
「第1戦」の舞台となった札幌9R(500万下、芝2600m)。1番人気は岩田康誠騎手が騎乗するタケルラムセス(A評価)、2番人気が内田博幸騎手のエアワイバーン(A評価)、3番人気はM.デムーロ騎手のロードグリッター(B評価)だった。
スタートから飛び出したのはM.デムーロ騎手のロードグリッターだった。果敢にハナを奪いに行く。それに鈴を付けに行ったのが、スウインブルースカイ(C評価)に騎乗するC.ウィリアムズ騎手と、ララエクラテール(B評価)のC.ルメール騎手。それらを見るようにしてアグリッパーバイオ(D評価)の武豊騎手と、まずは日本競馬の経験が豊富な騎手が先手を奪う格好となった。
しかし、レースそのものは欧州を思わせるような1000m通過が64.3秒というスローペース。札幌コースに不慣れな騎手が何人かいた影響もあるだろう。
だが、この極端なスローペースの間隙を突いて、残り1000mを切った辺りから果敢に動いていった騎手がいた。タケルラムセス騎乗の岩田騎手である。後方から外を回って一気に3番手までポジションを押し上げ、先頭を射程圏に入れた。それに連れて上がっていったアドマイヤロワ(B評価)の永森大智騎手の勝負勘も光る。
その動きが火付けとなって、馬群全体が慌ただしくなり一気にペースが上がる。この200m区間の「11.9秒」は、最後の直線を含めてもレースで最速のラップだ。
第4コーナーで悠々とハナを切っていたM.デムーロ騎手のロードグリッターに、C.ルメール騎手のララエクラテールが並び掛け、そこに岩田騎手のタケルラムセスも並びかけていく。
最後の直線に入っても3頭の叩き合い。地力の差でタケルラムセスがじわじわと先頭に立とうとするが、残りの2頭も必死に食い下がる。だが、最後の200mを切ってタケルラムセスが大きく抜け出すと、脱落した2頭に猛然と武豊騎手のアグリッパーバイオが襲い掛かる。交わし切ったところがゴールだった。
PICK UP
Ranking
17:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし