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JRA「ルメール→浜中」覚醒タワーオブロンドン鞍上変更にルメール複雑?

JRA「ルメール→浜中」覚醒タワーオブロンドン鞍上変更にルメール複雑?の画像1
※画像:タワーオブロンドン/『競馬つらつら』より

 8日、阪神競馬場で行われたセントウルS(G2)は、1番人気タワーオブロンドン(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が2着ファンタジストに3馬身差を付けて、レコードV。この勝利で見事にサマースプリント王者にも輝き、秋以降のレースにこれ以上ない形で向かうこととなった。

 タワーオブロンドンは中団追走から、最後の直線で外に出されると、上がり3ハロン33秒2の末脚を発揮。ライバルたちをごぼう抜きにし、最後は馬なりで勝利を決めた。

 レース後、鞍上を務めたC.ルメール騎手も「めちゃくちゃ強かった!」とその走りを絶賛。前々走の函館スプリントS(G3)で3着、前走のキーンランドC(G3)でも2着と勝利まであと一歩と惜しい結果に終わっていたこともあり、「北海道では結果が出なかったが、きょうはすごくよかった」と振り返る。そして、「G1ホースもいるなかで、きょうは楽勝だった。もっとやれる馬だと思う」とさらに上のクラスでも戦えることを示唆した。

 今回は前走のキーンランドC(G3)から中1週の強行軍。使い詰めされているだけに今後が気になるところだが、管理する藤沢調教師は次走にスプリンターズS(G1)を予定していると、明かした。

「タワーオブロンドンの勝ち時計は1分6秒7。2002年にビリーヴが記録したコースレコードを0秒4も更新しています。出走間隔があまり空いていない点が少々気になりますが、これだけの走りを見せられたのだから、陣営としてはG1を狙うのも当然でしょう。

 ただ問題は鞍上ですね。主戦のC.ルメール騎手は桜花賞馬グランアレグリアで向かうことが発表済み。そのため、藤沢調教師は『浜中俊騎手に依頼している』と話しています。同じエージェントグループですので、問題はないはず。武豊騎手も同グループなので、『武豊騎手かも』と思ったのですが、今年のダービージョッキーに任されるようです」(競馬記者)

 マイルを中心に走ってきたタワーオブロンドン。今年の春からスプリント戦へ参戦し、3度目の正直で勝利をあげた。これからの活躍にも期待が集まるが、この転向にはルメール騎手の助言があったという。

「タワーオブロンドンは、今年の1600m戦である東京新聞杯(G3)から始動。2番人気に支持されるも5着に終わっています。そのレース後に、ルメール騎手が『1200mで使いたい』と話していたと藤沢調教師が明かしました。それで結果が出ているのだから、ルメール騎手の審美眼はさすがですね。

 ただ自分のひとことで才能が開花したにもかかわらず、本番で乗れないというのはルメール騎手としても残念でしょう。グランアレグリアの先約があったので仕方ないところではありますが、少々複雑な思いを秘めていると思います」(競馬誌ライター)

 タワーオブロンドンは、ルメール騎手のグランアレグリア相手にどんな走りを披露するのだろうか?

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