
JRA「距離誤認」山田敬士騎手またも“悪夢”……前代未聞の「やらかしレース」1年ぶり騎乗で結果は「まさか」の……
6日、2年目の山田敬士騎手が1年ぶりに“因縁”の新潟ダート2500m戦に挑んだのだが……。
騎乗したのはスズヨブラック。しかし、ゲート内で暴れてしまい発走除外……山田騎手の約1年ぶりのリベンジは、まさかの形で保留となってしまった。
昨年10月、「距離誤認」という前代未聞のミスにより「新人・山田敬士」の名は一気に全国へ広がった。
ペイシャエリートに騎乗した山田騎手は、好スタートを決めると後続を離す形の逃げ。レースは特に大きな動きもなく、第4コーナーを回って直線を迎えた。先頭に立っていたペイシャエリートはスパートを開始し、後続をグングン引き離していく。山田騎手も1発、2発、3発と相棒に檄を送り、必死に追い続けた。そのまま2番手の馬に3馬身以上の差をつけてゴール板を通過。
山田騎手にとって待望の8勝目が転がり込んだ……と思われたのだが。
「このレースはダート2500m戦ということでトラックを2週しなければなりませんでしたが、山田騎手は1週目の直線でスパート……。完全に距離を認識し間違えているようで、ゴール板通過後は手綱を緩めてコーナーを大回りしてしまいました。
しかし、周りの馬たちがまだコーナーをぴったり回っているのを見て、山田騎手が距離を間違えたことに気付いたのが、向正面に入る手前。バツが悪そうに隊列に戻りましたが、すでに力を使い切っていたペイシャエリートは、前の馬から5馬身差の最下位に敗れてしまいました」(競馬記者)
レース後、検量室では多くの騎手がリプレーを見て笑っていたそうですが、引き上げてきた山田騎手の顔面は蒼白だったという。件を重大に受け止めたJRAは山田騎手に対して即日騎乗停止という異例の処置。約3カ月の停止という厳しい制裁となった。
その後、ペイシャエリートのオーナー北所直人氏のもとに小桧山調教師と謝罪に行き、オーナーから『こちらも乗れると思って乗ってもらっているし、君だったらトップジョッキーになれるから。これからも応援するから頑張ってくれ』との言葉をかけられるなど、周囲の理解もあって今年1月から騎乗再開。
今年はまだ6勝と昨年よりも苦戦している印象。山田騎手としても特別な思いを持って挑んだはずだったが、無念の競走除外となってしまった。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客