JRA川田将雅「助演男優賞」の絶望感……秋華賞で今年「G1・6度目」の不利。3戦連続「1番人気」敗戦
もはや、G1の“風物詩”となってしまうのか……。
13日、京都競馬場で秋華賞(G1)が行われ、4番人気のクロノジェネシスが快勝。2着カレンブーケドールとの競り合いを制して、牝馬クラシックの最終戦を飾った。
その一方、またも大舞台で人気を裏切る格好になってしまったのが、1番人気のダノンファンタジーに騎乗していた川田将雅騎手だ。
この日も2勝を上げ、リーディングトップをひた走っている川田騎手。今週も前日から12鞍に騎乗し、11鞍が1番人気、残った1鞍も2番人気と、ファンや関係者からの信頼も群を抜いて厚い。このまま行けば自身初のリーディングも十二分に現実的だ。
しかし、ことG1では、これで春の宝塚記念、秋のスプリンターズS、そして秋華賞と3戦連続1番人気での敗戦……毎回有力馬に騎乗しながら、あと一歩を埋めることができないでいる。
「通算G1・12勝、今年もすでに重賞13勝と、決して勝負弱い騎手ではないんですが……。ただ、今年はG1になると、どうも運から見放されている印象です」(競馬記者)
実際に川田騎手は、春のG1だけで高松宮記念(アレスバローズ)、皐月賞(ヴェロックス)、NHKマイルC(ダノンチェイサー)、オークス(ダノンファンタジー)、安田記念(ダノンプレミアム)と、実に5度の不利。しかも、これらはすべてJRAからしっかりと発表があり、加害騎手に罰則が下っている、いわばれっきとした不利である。
そして今回の秋華賞の最後の直線で、またも不利を受けた川田騎手……。勝ったクロノジェネシスが斜行したことで、鞍上の北村友一騎手には戒告が下っている。
「今回は川田騎手が重馬場を指摘していたように、不利が直接的な敗因ではないと思います。ただ、それにしても今年12回目のG1で6回の不利ですか。マークが厳しくなる有力馬に乗る機会の多い川田騎手ですが、ちょっと多すぎですね」(同)
秋華賞では、最後の直線で勝ったクロノジェネシスとカレンブーケドールが馬体を接触させる激しい競り合いがあった。
直線入り口でクロノジェネシスが内側へ切れ込んだことで、進路が閉じかけたカレンブーケドールが激しく抵抗。強引に進路をこじ開けた結果、鞍上の津村明秀騎手にも過怠金3万円の処分が下っているが、そのすぐ近くにいたダノンファンタジーと川田騎手は、それらに巻き込まれた形だ。
天候に見放され、1番人気で敗れただけでなく、レースの主役となった2頭の激しい争いに巻き込まれる“脇役”まで演じることとなった川田騎手……リーディングジョッキーにとって、辛い辛いG1が続いている。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA川田将雅ダノンファンタジー「新たな弱点」に危機感!? 「また違う課題が……」春G1・5度の不利に繋がる2歳女王「惨敗」のシナリオ
JRA宝塚記念(G1)キセキ主戦・川田将雅「G1の舞台では残念な結果が続いている」春G1で「5度不利」も今度は?
JRA川田将雅「期待してくれた方々に申し訳ない」春G1・5度目の不利…… 「勝率42.5%」中内田充正厩舎との”最強コンビ”も春G1全滅
JRA日本ダービー(G1)ヴェロックス川田将雅「イライラ爆発」寸前!? 春G1で「4度の不利」”怒り”の打倒サートゥルナーリアへ「極限」仕上げ!
JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説