
JRA菊花賞(G1)で思い出される名ステイヤー達。メジロマックイーン、ゴールドシップ、日本競馬史に残る長距離戦の王者達とその悲劇

今週は3歳クラシック最後のレースとなる菊花賞が行われる。京都競馬場芝3000mで行われる、長距離のG1レースだ。この3000mの長距離戦を勝つ馬をステイヤーと呼び、これまでJRAでは数々のステイヤーが歴史にその名を刻んできた。グレード制導入後の1984年以降、JRAで行われる3000m以上のG1レース(菊花賞と天皇賞・春)を2度以上勝利した馬は15頭いる。
・メジロマックイーン(菊花賞・天皇賞春2回)
・ライスシャワー (菊花賞・天皇賞春2回)
・キタサンブラック (菊花賞・天皇賞春2回)
・フィエールマン (菊花賞・天皇賞春)
・ゴールドシップ (菊花賞・天皇賞春)
・ディープインパクト(菊花賞・天皇賞春)
・ヒシミラクル (菊花賞・天皇賞春)
・マンハッタンカフェ(菊花賞・天皇賞春)
・ビワハヤヒデ (菊花賞・天皇賞春)
・マヤノトップガン (菊花賞・天皇賞春)
・スーパークリーク (菊花賞・天皇賞春)
・シンボリルドルフ (菊花賞・天皇賞春)
・ミホシンザン (菊花賞・天皇賞春)
・テイエムオペラオー(天皇賞春2回)
・フェノーメノ (天皇賞春2回)
どの名前を聞いても歴史に残る名馬達だ。しかし日本競馬において純粋なステイヤーは、あまり優遇されていない現実がある。JRAの重賞レースで3000mを超えるレースは菊花賞、ステイヤーズステークス、ダイヤモンドステークス、阪神大賞典、天皇賞・春の5つしかない。1200m以下の重賞レースは14レースもあるにも関わらずだ。3000m以上のレースはその約3分の1なのだから、この長距離路線とステイヤーがJRAではいかに冷遇されているかわかるだろう。
また重賞以外はさらに顕著で、芝3000m以上の条件戦はなく、オープン特別が一つのみ。ダート戦で言えば1200mから1800mのレースがほとんどで、2000mを超えるレースはごくわずかでしかない。エアアルマスのように、芝路線を使っていた馬がダート路線に転向して成功する例は多いが、それは2000m以下のレースを主戦としてきた馬ばかり。長距離路線で活躍するようなステイヤーの出る舞台は少ないのが現実だ。
それはステイヤーの引退後にも大きく影響してくる。前述の通りJRAの番組編成を考慮すると、長距離向きの血統馬が力を発揮できるレースは少ないのだ。前述した15頭から、現役馬フィエールマンとレース中に予後不良となったライスシャワーを除いた引退後を見てみると、意外なことが分かる。
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