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JRA天皇賞・秋(G1)「謎の大敗」ウインブライト復活厳しい? 明確な敗因も「超苦手」な府中で……

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 最強牝馬アーモンドアイ、皐月賞馬サートゥルナーリア、昨年のダービー馬ワグネリアン、さらにダノンプレミアム、アエロリット、スワーヴリチャードなど現役最強馬決定戦と呼んで差し支えないほど、豪華な面々が集結した天皇賞・秋(G1)。今年、最大の注目を集める一戦となるが、そこで前走で落とした評価を巻き返したいのが、ウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)だ。

 今年の初戦となった中山金杯(G3)では、トップハンデの58キロをものともせず、豪快な差し切り勝ち。続く中山記念(G2)も勝利し、自身5度目の重賞制覇を達成した。そして初海外挑戦となったQE2世C(G1)では、中団で運ばれ、残り2Fで前が開いたと見るや、猛然と脚を伸ばして勝利。人馬ともに海外G1初制覇を達成した。

 晴れてG1馬となったウインブライトは、国内復帰戦にオールカマー(G2)を選択。実績もさることながら、得意の中山競馬場で行われることもあり、レースでは2番人気に支持された。だが好位につけて進むも、最後の伸びを欠いて9着。まさかの大敗を喫している。

「前走はまったく見せ場なく終わりましたね。松岡騎手は「(距離が)長いな。位置取りも完璧。この馬の形で運べたけど、4角でタレてしまった』と距離に敗因を求めていました。ただ、ウインブライトは2000mの重賞を3勝しています。その馬が、200m延長しただけで、あんな負け方をするのは不可解だと話題になっていました。

 そして陣営は後日、『敗因は仕上げにあった』とスポーツ紙の取材で認めています。通常、OPクラスの競走馬は暑い時期に放牧に出され、秋に帰厩することが多いです。しかし、陣営は春の香港遠征後、ウインブライトを一度放牧に出したものの、早々と帰厩。そして夏は放牧に出さず、美浦の厩舎で調整したといいます。馬房にクーラーを取り付けるなど工夫したのですが……。やはりちょっと無理があったようです」(競馬誌ライター)

 他のライバルたちとは違う形で夏を過ごしていたウインブライト。ライバルたちに差をつけるべく、稽古を重ねていたのかもしれないが、気合いが空回りしたとも考えられる。

「ここで意地を見せたいところですが、ウインブライトは東京競馬場で未勝利戦を勝ったものの、それ以後、日本ダービー(G1)15着、毎日王冠(G2)10着、富士S(G3)10着と重賞ではいずれも二桁着に終わっています。今回は相手も強化されていますし、ちょっと厳しい気がしますね」(競馬記者)

 また松岡騎手が騎乗した1週前追い切りでは6F81秒4、ラスト1F12秒1を記録。僚馬を1秒7追走する形で行われ、一度は抜いたものの、そこから伸びずに併入。畠山調教師はウインレーシングクラブのHPに『仕掛けて方の反応はいい時のブライトのものではありませんでした』と明かし、さらに『どうしても春の感じが戻ってきません。あとは今週ビシッとやったので、それで来週どれくらい良くなっているかですね」と弱気にも思えるコメントを寄せている。

 ウインブライトは天皇賞・秋後は香港カップ(G1)への遠征を予定している。海外G1で2勝目をあげるためにも、不甲斐ない走りはできないはずだ。ウインブライト、復活なるか。

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