アーモンドアイは「ブエナ、ジェンティル以上」も“アノ馬”には……!? 天皇賞・秋(G1)圧勝にノーザンファーム吉田勝己氏「こんなにすごいのは初めて」
27日に東京競馬場で行われた今年の天皇賞・秋(G1)はG1馬10頭が顔をそろえる超豪華メンバーとなったが、最強女王アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)の3馬身差圧勝で幕を閉じた。
「びっくりしました。これだけのメンバーなので、鎬を削っていく感じになるのかと思っていたら、一気に抜けた。おっかない、すごいな、と思いました」
管理している国枝栄調教師でさえ舌を巻く、底知れないパフォーマンス。これだけのワンサイドになることを果たして、どれだけの人が予想できただろうか。
レース後、主戦のC.ルメール騎手も「エネイブルとは戦ったことはないけど『彼女が(世界の)トップじゃないか』と言えるくらいになった」と世界最強女王を引き合いに出して絶賛。今年最大の大一番として、注目を浴びた天皇賞・秋だったが、アーモンドアイの強さだけが印象に残るレースだった。
中には「天皇賞・秋史上最強」と報じるメディアも。これでアーモンドアイが現役最強を証明したことは間違いないが、果たしてどこまで強いのか――。
そんな中、アーモンドアイを生産・育成したノーザンファームの吉田勝己代表が『スポーツ報知』の取材に興味深いコメントを残している。
「驚いたね。(生産馬で)こんなにすごいのは初めて」
近代競馬において、ノーザンファームこそが日本最高の生産牧場であることは、誰もが認めるところだ。現在8年連続となるリーディング、今年も断トツの成績を収めており、生産された名馬の数は枚挙に暇がない。
そんなノーザンファームをもってしても、アーモンドアイは「最高傑作」ということだろう。その後、吉田氏は「あっ、ディープインパクトがいたね。ノーザンファーム史上トップの牝馬」と今年他界した無敗の三冠馬の名を挙げたが、それでも歴代最強牝馬ということだ。
「ノーザンファームにとって、ディープインパクトは社会現象にもなった特別な存在でしたから。それでも2010年の年度代表馬ブエナビスタや、2012、14年に年度代表馬になったジェンティルドンナなど、ノーザンファームは数多くの歴史的名牝を生産しています。
ただ、吉田勝己氏からすると、今回の天皇賞・秋で見せたアーモンドアイのパフォーマンスは、それらすら凌駕していたということでしょう。確かに10戦8勝G1・6勝という戦績を見ても、ブエナビスタやジェンティルドンナに勝るとも劣らない歴史的な名牝だと思います」(競馬記者)
また、吉田氏はアーモンドアイの今後について「ジャパンCか、香港(カップとマイルに登録)か。馬の状態を見ながら、国枝調教師と相談して決めることになるでしょう」と展望を語っている。
どちらに出ても日本だけでなく、世界からも大きな注目を集めそうだ。
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