武豊「JRA、ここまでやるか」ディープインパクト社会現象を語る! 「現実を受け入れたくない」凱旋門賞の悲劇まで特設サイトで徹底検証
24日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)の開催を受け、JRAがジャパンC特設サイトをオープン。今年のジャパンカップ当日は「ディープインパクトメモリアルデー」となることに伴って、2006年のジャパンC勝ち馬として、主戦の武豊騎手のインタビューとともに本馬を紹介している。
『武豊騎手が明かす ディープインパクトのすべて』と銘打たれた特設サイトでは、2005年に無敗三冠を達成し、今年の7月に他界したディープインパクトを1レースごとに武豊騎手がインタビュー形式でコメント。「近代競馬の結晶」といわれた本馬の偉大さはもちろん、社会現象になった当時の盛り上がりを振り返っている。
「デビュー前の馬について『すごい馬がいる』とか、あまり言わない方なんですけど、自分も興奮したのか、周りの親しい人とかには、とにかくすごい馬が今度デビューするという話をしていました」
武豊騎手がそう振り返ったのは、ディープインパクトのデビュー前だ。デビュー戦4日前の調教で初めて乗ったが、池江泰郎調教師に「この馬、ちょっとやばいかも」と漏らしていたという。迎えた新馬戦は単勝1.1倍の圧倒的人気。
ディープインパクトといえば強烈な末脚が身上だが、実はこの時は3番手の好位から突き抜けている。
「無事にレースができて、アクシデントのない競馬ができれば、断トツで一番強い馬だとは思ってましたから。あんまりないですけどね、そういうのは。無事に1コーナー過ぎた、2コーナー過ぎた、向正面通過できてる、3コーナーOK。はい、4コーナーOKっていう感じで乗ってましたね」
ディープインパクトが日本ダービーを迎えた頃、すでにその人気は競馬界の枠を越えようとしていた。東京競馬場には14万人を超えるファンが押し寄せ、単勝は1.1倍。この頃から、ディープインパクトの単勝馬券を「記念馬券」として購入するファンが殺到した。本馬はその期待に応え、最後の直線を“飛んで”5馬身差の圧勝。池江調教師に初の日本ダービーをプレゼントした。
「いやあ『JRA、ここまでやるか』と思いましたよ」
菊花賞(G1)で史上2頭目の無敗三冠に挑むことになったディープインパクト。武豊騎手がそう振り返った通り、その存在はすでに社会現象となり、レースが行われる京都競馬場は“ディープ一色”だったという。
ただ、当事者からすれば「競馬だから、何があるか分からないのにな」という不安もあったようだ。
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