JRA超話題アルジャンナ「単勝1.1倍」デビューも拍子抜け!? 川田将雅騎手「まだ能力を出すには至ってない」も……
8日、阪神競馬場で行われた新馬戦(芝2000m)は、断トツ1番人気に支持されたアルジャンナ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が快勝。入厩当初から「スピードも瞬発力も兼ね備えている」と池江調教師が賛辞を惜しまなかった良血馬が単勝1.1倍の人気に応え、まずは順当に初戦を飾った。
話題の「ディープインパクト2世」が登場するとあったからか、わずか5頭立てで行われたレース。スタートでやや出負けしたアルジャンナは、無理せず最後方からの競馬。3、4コーナーから進出を開始して外から集団に並び掛けると、終始馬なりのまま最後の直線できっちりと先頭を捉えてゴールした。
「勝ったことはもちろんですが、レース後に鞍上の川田将雅騎手が『競馬を勉強しながら初戦を終えることができた』と話していましたが、まさにその通りで内容の濃い初戦だったと思います。
あくまで初戦を見た限りですが、気性面も素直そうで操縦性もあるので、長い距離にも対応できそうなのはクラシックに向けて大きいですね。
ただ、実力という点では、今回は5頭立てでしたし、超スローペースからの追い比べのようなレースだったので、まだわからないですね。この日の阪神はレコードが出るほどの高速馬場でしたが、勝ち時計は地味でしたし、一部の関係者からは『期待が大きかった分、拍子抜け』という声もありました」(競馬記者)
川田騎手も「まだまだ競馬で能力を出すには至っていない」と話している通り、まだ成長過程ということなのだろうか。
ただ、事前の調整段階では同日の京成杯AH(G3)で3着に好走したジャンダルムと、ほぼ互角の動きだっただけに「完成度の高いクラシック向きディープインパクト産駒」という声もあった。そんな評判からすれば、勝ち方がやや地味に映ったのかもしれない。
「これから(能力を)出せるように時間を過ごしていきたいですね」
レース後、川田騎手がそう話せば、池江調教師も「ジョッキーが上手に乗ってくれたし、今後に向けていい経験になった」と先を見据えている。「次走は馬の様子を見てから」ということだったが、いずれにせよ、話題のディープインパクト2世の真価は次走以降に持ち越しとなった。
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