
JRA丸山元気「変な下がり方すんな!」後輩を公開説教!? 妹弟子・藤田菜七子ら若手台頭に、この秋「8勝」止まりの“焦り”か……
秋のG1連続開催の真っ最中となる今日。年末の総決算・有馬記念(G1)に向け、毎週のようにスターホース、そして今年は日本と世界のトップジョッキーたちが共演する、競馬が熱いシーズンだ。
その一方、G1という競馬の花形の“裏”となる第三開場、いわゆる“ローカル”でもジョッキーたちの仁義なき激しい争いが続いている。いや、「騎手人生を懸けたサバイバル」という意味では、むしろローカルで戦う騎手たちの方が「深刻さ」は上だろう。
「オレが声を掛けただろ!」
怒鳴りつけるような声が響き渡ったのは、京都でエリザベス女王杯(G1)があった当日の福島競馬場だ。2R(1勝クラス)のレース後、2番人気アドマイヤアルパマに騎乗して3着に敗れた丸山元気騎手が、4年目の菊沢一樹騎手を呼びつけての“公開説教”だった。
「オメガハートクィンで好位のインから騎乗していた菊沢騎手でしたが、早々に手応えがなくなって、ズルズルと脱落。VTRを見ると、何度も後ろを振り返って、後方の安全を確認しています。
インコースで手応えが早々になくなった馬は、基本的に内ラチ沿いを後退するのが暗黙の了解なんですが、今回はそこを丸山騎手が内から抜きたかったようで……。何度も声を出していたようですが、どうやら2人の“呼吸”が合わなかったようですね」(競馬記者)
レース後、「手応えないんだから変に締めようとしたり、変な下がり方すんなよ!」と後輩騎手を叱りつけた丸山騎手。いつにない面持ちに、周囲にいた関係者も「普段が温厚なタイプだから驚いた」「珍しいというか、今まで見た事ない」とのことだった。
ただ丸山騎手が、ここまで感情を露にしたのは「理由」があるのかもしれない。
「今や、“ノーザン系ローカル請負人”の地位を確立している丸山騎手。ただ春先こそ絶好調でしたが、この秋は……。ここまで57勝も、9月以降はわずか8勝止まりですから、そりゃ焦りも出ますよ。
豊富な有力馬を抱えているノーザンファーム系ホースクラブは、なんといっても結果史上主義。結果を出せば川田将雅騎手やC.ルメール騎手のようにバンバン出世しますが、逆にわずかでも結果を残せない期間が長いと、最近のM.デムーロ騎手のように一気に窮地に立たされます。
ローカル請負人なんて、本来なら日陰者。ですが、ノーザン系のバックアップがあるなら十二分に美味しいポジションです。ライバルは決して少なくないですよ」(別の記者)
記者によると、今年の春までは丸山騎手の“天下”だったようだが、ここに来て新潟リーディングを獲得した妹弟子・藤田菜七子騎手ら若手が台頭。特に2年目の西村淳也騎手に至ってはローカルを中心に、丸山騎手まで4勝差に迫る53勝(10日現在)と荒稼ぎしている。
今年は「復活」といわれた昨年の60勝を上回るペースだけでなく、重賞4勝と随所で存在感を発揮している丸山騎手。“ローカル王”の絶対的な地位確立へ、もうひと踏ん張りが必要なようだ。
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