
香港C(G1)JRAウインブライト「アーモンドアイに代わり主役」松岡正海も太鼓判だが心配は?
香港のシャティン競馬場で、香港C、ヴァーズ、マイル、スプリントの4つのG1からなる香港国際競走が、8日に開催される。今年も海外G1制覇すべく、多くの日本馬が海を渡るが、中でも注目を集めているのが香港Cへの出走を予定しているウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)だ。
今年は中山金杯(G3)、中山記念(G2)を連勝。満を持して初海外挑戦となるQE2世C(G1)へ向かった。レースでは中団で運ばれると、残り2Fで前が開いたと見るや、鋭く進出。コースレコードで優勝し、主戦の松岡正海騎手は渾身のガッツポーズを決めた。
だがここからが続かない。国内復帰戦となったオールカマーでは、2番人気に支持されるも、最後の伸びを欠いて9着と大敗。そして天皇賞・秋(G1)でも見せ場なく8着と、結果を残せないでいた。
「夏の調整失敗が尾を引いたようです。OPクラスの競走馬は暑い時期は放牧、秋に帰厩することが大半。しかし、ウインブライトは春の香港遠征後に、一度放牧に出されたものの、陣営が早々と帰厩を決断。それ以後は美浦の厩舎の馬房にクーラーを取り付けるなど、工夫しながら調整されたそうです。
早くから秋に向けて備えたかったのかもしれませんけど、これが完全に裏目。松岡騎手もオールカマー後には『距離が長かったですね』などと言葉を濁していましたが、天皇賞・秋後には『これ以上ないという競馬はできた。状態が良ければ、もっと上位に食い込んでいたと思う』と調整失敗を嘆いていました。長らくその実力を評価して騎乗を続けていましたし、QE2世後は『目標は、あとG1を何個勝てるか』など話しているほど自信もあったみたいですから、よほど悔しかったのでしょうね」(競馬記者)
秋3戦目は春に大金星をあげたときと同じ舞台で行われる香港C。Wコースで行われた国内最終追い切りで、ウインブライトは馬なりで5F70秒0、ラスト12秒2を記録。松岡騎手を背に軽やかな動きを見せた。松岡騎手も「スポニチ」の取材に「QE2世Cを勝った春と遜色ない感じ。前走とは出来が全然違う」と手応えがあったと語っている。
同レースへの出走を予定していた最強牝馬アーモンドアイは、熱発があったため大事を取って遠征の回避を表明。だが同馬以外にも前哨戦のジョッキークラブカップ(G2)で2着に入ったフローレ、マッキノンステークス(G1)を勝ったマジックワンド、重賞で好走を続けるエディザなど、一筋縄ではいかないメンバーが出走を予定している。
ウインブライトは香港の地で復活することができるのだろうか? 松岡騎手の渾身のガッツポーズを再び見たい。
PICK UP
Ranking
11:30更新宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 宝塚記念(G1)武豊の起用は「懲罰交代」が濃厚か…G1初勝利の若手が失った関係者の信頼、師匠の逆鱗に触れた「問題行動」の裏側
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客