JRA阪神JF(G1)リアアメリア「求む!」ウーマンズハートと併せ馬!? 末脚自慢の激突に思い出される昨年「2強」の叩き合い
「現時点でアーモンドアイと比較するのは酷ですが、それでも前走は着差以上の内容。前半の600mが36.3秒と、新馬戦並みのドスローからの上がり勝負。それをほとんど最後方から差し切っているのですから、同世代では完全に一枚上の能力です。
まだ川田騎手が競馬を教えている段階で、最後の直線も本気で走ったのは200mを切ってから。現状は距離に限界のありそうなタイプですが、スケールなら昨年のダノンファンタジーよりも大きなものを感じさせますね」(競馬記者)
アルテミスSは着差こそ案外だが、本気ではなかったということか。ならば、やはり今年の2歳女王決定戦はリアアメリアが断トツの存在になりそうだが、一方で否定的な意見もある。
「レースのスケールは大きいですが、まだまだ子供。特にスタートに課題を抱えており、今回も後方からの競馬になることが濃厚です。完成度だけならウーマンズハートやクラヴァシュドールの方が上だと思いますし、決して死角がないわけではないと思いますね。
また、スタートの拙さよりも気になるのが気性面。ここ2戦ペースが遅かったこともありますが、道中はかなり行きたがっていました。川田騎手が上手くなだめながら乗っていますが、今年のダノンファンタジーとイメージ的に重なる面はあります」(別の記者)
今年2歳女王としてクラシックを迎えた川田騎手とダノンファンタジーだったが、桜花賞、秋華賞で1番人気に推されるも無冠。それどころか4着、5着、8着と馬券に絡むことすらできずに終わっている。そんな昨年の2歳女王の最大の課題が気性面だったというわけだ。
「まだまだ幼く発展途上の馬なので、今後どうなるのかはわかりませんが、リアアメリアが本当に良くなってくるのは来年の春頃じゃないでしょうか。もちろん、今回も能力だけで押し切ってしまう可能性もありますが、デビュー戦の6頭、アルテミスSの9頭と比較して、今回は他頭数が濃厚。
おそらく川田騎手は(勝負所で)紛れを嫌って大外に出すと思いますが、当然頭数が多い分ロスも大きくなります。昨年のダノンファンタジーとクロノジェネシスのように、今年もウーマンズハートとの追い比べになればいいんですが」(同)
阪神JFは直線の長い外回りコースで行われることもあり、決して追い込みが不利なレースではない。だが、2016年のリスグラシューや13年のハープスターなど(共に2着)、極めて高いパフォーマンスを発揮しながら、あと一歩届かなかった例もある。
その点、昨年のダノンファンタジーは、同じ追い込み勢にクロノジェネシスという格好の併せ馬がいた。今年のリアアメリアの最大のライバルと言われているウーマンズハートも追い込みタイプ。「2強」がデッドヒートした昨年の再現なるか。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!? C.ルメールも認めた実力馬がジャスティンミラノ打倒に虎視眈々
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
- 「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
- 【オークス(G1)展望】桜花賞馬ステレンボッシュの二冠阻止は「不完全燃焼」武豊か、「計画通り」川田将雅か。混戦の牝馬クラシック第2章が開幕!
- 福永祐一厩舎「初G1」はこの大物!? リバティアイランド、フォーエバーヤングの妹…来年のクラシックもキズナ産駒は大注目!
- T.オシェア「存在感なし」のまま馬質急降下…。レガレイラ、シックスペンスらの代打浮上もG1騎乗予定なし。UAEのレジェンドが大きく躓いた「あの一鞍」とは
- 開業2ヶ月の福永祐一厩舎に早くも絶賛の嵐! 大スランプのダノンスコーピオンが復活した“マジック”の裏側
- 関東名門がアーモンドアイ初仔と目指す「最後」の日本ダービー! 今夏C.ルメールとデビュー予定、3年前の「超大物」が逃した舞台へ
- 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?