【ファンタジーS(G3)展望】打倒リアアメリアへ「西の秘密兵器」マジックキャッスルVSシャレード! 阪神JFに名乗りを上げるのは?
11月2日(土)に京都競馬場にて2歳牝馬限定重賞のファンタジーS(G3)が開催される。
暮れの2歳女王決定戦、阪神JF(G1)の前哨戦。先週リアアメリアが圧勝したアルテミスS(G3)が関東の前哨戦であるのに対して、このレースは関西での前哨戦という形になっている。
15頭が特別登録をしているが、抜けた存在がおらず混戦模様だ。その中で人気を集めそうなのがマジックキャッスル(牝2、美浦・国枝栄厩舎)だ。
7月の福島でデビューし、圧倒的な1番人気に推される。レースは前目につける位置取りで直線に入って抜け出し、そのまま4馬身離しての圧勝だった。2戦目に東京のサフラン賞(1勝クラス)に出走。デビュー戦と同じく前目でレースを進め、直線で抜け出しを図るも粘り切れずクビ差の2着に敗れる。
とは言え、上がり34.2秒の脚を使い、府中の長い直線でギリギリまで粘ったのは地力があってこそ。実力の片鱗を見せつけたレースだった。
勝ち上がりの強さで言えばケープコッド(牝2、美浦・高柳瑞樹厩舎)もインパクトがある。
6月の函館でデビュー。前目で競馬をしていた3頭の争いとなり、上がり最速の35.6秒の脚を使うもハナ差及ばず2着となる。3着馬とは5馬身離れているので、このときから力の違いを見せていた。
続く未勝利戦では終始2番手につける展開で直線抜け出し、追ってくる後続を5馬身離しての勝利を挙げた。3戦目は札幌のすずらん賞(OP)に出走。逃げ切りを図り1馬身以上の差を付けて快勝し、連勝を飾った。1200m戦しか使っていないので距離延長に不安は残るが、果たしてどう出るか。
シャレード(牝2、栗東・藤原英昭厩舎)も新馬戦で強い勝ち方をしている。
7月の中京でデビュー。好位から直線に向いてグイグイ引き離し3馬身半差をつける勝利を挙げた。2戦目のききょうS(OP)は1番人気を背負うも、直線で前を捉えきれず3着に敗れる。前走は牡馬との混合戦だったが、牝馬限定戦のこのレースで巻き返しを狙う。
ヤマカツマーメイド(牝2、栗東・池添兼雄厩舎)は勝ち上がりに2戦を要したが、未勝利戦とりんどう賞(1勝クラス)を連勝してこのレースに臨む。重賞5勝したヤマカツエースの下ということもあり、期待がかかる。
このほか、新馬戦で強い勝ち方をしたレシステンシア(牝2、栗東・松下武士厩舎)やM.デムーロ騎手の騎乗で期待がかかるラヴォアドゥース(牝2、栗東・渡辺薫彦厩舎)、未勝利戦で3馬身差をつけて完勝したモズアーントモー(牝2、栗東・森田直行厩舎)なども注目したい。
実力拮抗の牝馬限定戦、勝って阪神JFの有力馬に名乗りを上げるのは誰だ。発走は15:45を予定している。
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