真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.09.20 18:07

ルーラーシップの「驚愕の種付け数」に騒然!? 「非サンデー種牡馬の未来」を一身に受けるその「切羽詰った理由」とは
文=きゅーしょにす斗
「競馬界においてキラ星のごとく輝く良血である点を期待されているのはもちろん、リーディング上位のほとんどが有する『サンデーサイレンス』の血がゼロであることも大きいでしょう。さらに、2013年から生殖器の腫瘍を原因に体調を崩し種付け数をセーブしている父キングカメハメハの分も降りかかっている側面があります。今年デビューしたてですし、現状の種付け料300万円もトップサイアーと比較すれば、ハーツクライで800万円、キングカメハメハで1000万円と考えればかなりお買い得。今年や来年の産駒の成績にもよりますが、今が一応のピークということでしょうね」(競馬記者)
圧倒的な血統とそれに対する期待、さらには周囲の状況が、この種付け数に表れているようだ。
さらに、サンデーサイレンスの血を持つ繁殖牝馬群と「非サンデー種牡馬」の現状が、ルーラーシップへの需要をより押し上げているとも考えられる。
2012年、「非サンデー種牡馬」のホープとしてフランスより輸入したチチカステナンゴが大不振で、その後死亡。同じく12年に種付けを開始した凱旋門賞馬ワークフォースも鳴かず飛ばずで、現在辛うじて気を吐いているのはハービンジャーくらいのもの。一時は新種牡馬ではなく、すでに人気の落ちたジャングルポケットやローエングリンの需要が増したこともあった。サンデー系の繁殖牝馬が増える中、その「受け皿」が不足していたのは言うまでもない。
もともとルーラーシップはその血統背景から「非サンデー種牡馬の未来そのもの」という責務が課せられていたが、産駒デビュー1年目にして早くもその流れが加速している模様。エイシンフラッシュなどもそれに該当するのだが、やはり血統的側面の注目度は歴然だ。逆に言えば、これでルーラーシップが仮に「失敗」となれば、競馬界の非サンデーを巡る旅はさらに迷走を極めることとなる。
「血の飽和」を可能な限り食い止めるという重責を真っ向から受けるルーラーシップ。果たして、数多の生産者や競馬界の期待に応えることができるのか、注目である。
(文=きゅーしょにす斗)
PICK UP
Ranking
17:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは
関連記事
新潟2歳S(G3)で「新種牡馬3頭」の期待馬が激突!激しい生存競争を生き残るため「最重要」のマイル重賞を手にする種牡馬は……
エアグルーヴの名血が引き寄せた「天命」により前代未聞のスタートを切った新種牡馬ルーラーシップ。偉大過ぎる「比較対象」と問われる「真価」
「フェラーリ事件」が甦った!? 期待の新種牡馬ルーラーシップ初年度産駒が見せた「遺伝(?)」と、そのポテンシャル
期待ほどの結果を残せたのか……2015年の新種牡馬21頭の通信簿
「時代遅れの血筋」に「日本で勝ち切れない欧州種牡馬」を次々と覚醒させるマツリダゴッホは、やはり「狂気の天才芸術家」なのか……競馬界の鬼才がサラブレッド生産の常識を覆す