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【G1展望・スプリンターズS】秋のG1戦線がついに幕開け!開幕戦を制すのはスプリント王ビッグアーサーか、それとも『史上最強世代』の刺客か!

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biga-sa-.jpgビッグアーサー(JRA公式サイトより)

 いよいよ、今週から秋のG1戦線が幕を開ける。

 まずは2日、秋のNo.1スプリンターを決めるスプリンターズS(G1)が開催されるが、今年は特に興味深いメンバーが集った。最大の注目は高松宮記念(G1)を制し、春のスプリント王に輝いたビッグアーサーで間違いないが、その対抗勢力に『史上最強世代』と称される今年の3歳馬が合流。一転して、スプリント界の勢力図が不透明なものとなっている。

 それでもビッグアーサー(牡5歳、栗東・藤岡厩舎)の筆頭は揺るがない。

 1:06.7のスーパーレコードで走り抜けた春の高松宮記念で初G1制覇を飾ると、秋には前哨戦のセントウルS(G2)を快勝。いよいよ、スプリント王としての貫禄がついてきた印象だ。

 驚異のレコードで勝ち切った高松宮記念の内容も然ることながら、前走のセントウルSは積極的に行く馬がいないと見るや果敢にハナを奪い、そのまま押し切る形。これまで一度も逃げたことがない馬が、初めて逃げてあっさりと勝ってしまう辺りに今の充実ぶりがうかがえる。自在性が生まれたことで、展開に左右されにくくなり、より死角が少なくなったといえる。

 栗東の坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53.0秒、ラストを12.2秒で締めくくるキレのある動き。見守った藤岡健一調教師も「中間も硬さはなく、叩いての上積みが見込める」と手応え。後は初となる「中山がどうか」と話していた。

 充実一途のスプリント王を止めるとすれば、既存の勢力よりもむしろ未対戦組に魅力を感じる。

 特にブランボヌール(牝3歳、栗東・中竹厩舎)は1200mを「3戦3勝」と未だ負け知らずだ。

 この春はマイルに挑戦して奮わなかったが、休養を挟んで矛先をスプリント戦に向けるとキーンランドC(G3)に出走。圧勝した函館2歳S(G3)などの走りが買われて2番人気に支持され、見事に勝利。古馬の壁をあっさりと突破した。

 キーンランドCこそ戸崎圭太騎手の手綱で勝利したが、今回は武豊騎手とコンビを組む。1週前追い切りでは、その武豊騎手が跨って栗東の坂路を4ハロン54.0秒、ラスト13.0秒とまずまずの動き。武豊騎手も「乗りやすかった」とまずは手応えを感じている様子だった。競馬界のレジェンドとの新コンビで、王者に挑戦状を叩き付ける。

 そのキーンランドCで2着だったシュウジ(牡3歳、栗東・須貝厩舎)も着差は半馬身差と能力に遜色はない。

 こちらも2歳から小倉2歳S(G3)を勝つなど、早くから高いスプリント能力を示していたが、この春はマイルに挑戦するも大敗が続いていた。そして、こちらもこの夏からスプリント戦に参戦すると、その才能が一気に開花。函館スプリントS(G3)、キーンランドCと勝ち切れないものの連続で2着し、歴戦の古馬を蹴散らしている。

 1週前追い切りでは、本番でも手綱をとる川田将雅騎手を背に栗東の坂路で4ハロン52.0秒。特にラストは11.8秒と抜群の動き。一流のスプリンターらしい迫力のあるアクションを見せた。

 須貝尚介調教師も「素晴らしい動き。今が成長期でグングン良くなっているね。力をフルに発揮できれば楽しみはあると思う」と”野心”を抱かずにはいられないほど、素晴らしい走りだった。

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