真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.09.29 08:30
【徹底考察】スプリンターズS(G1) ブランボヌール「【血統】に隠されたスプリント3戦3勝の実力の真偽。中山の激流で『天才・武豊』のエスコートは如何に」
監修=下田照雄(栗東担当)
最後の直線に入ると、先頭を走っていたシュウジが楽な手応えで後続を突き放す。舞台となる札幌の直線は短く「これで決まりか」と思えたが、残り200mを切ったところでシュウジやや失速したところをブランボヌールが外から強襲。最後は半馬身の差を付けてゴールした。
走破時計は昨年の1:08.6と遜色ない1:08.5。ちなみに昨年の勝ち馬ウキヨノカゼは、本番で3着に入る活躍を見せている。キーンランドCで復活勝利を挙げ、早熟馬でないことを証明した今年のブランボヌールは、それ以上の活躍を目指したいところだ。
【血統診断】

今、日本で最も成功している種牡馬ディープインパクトだが、スプリントG1を制した馬はまだいない。産駒にスプリンター自体が少なく、一線級はミッキーアイルとウリウリ(どちらも生粋のスプリンターというわけはなさそうだが)がいる程度。
従って、本馬もまだ生粋のスプリンターなのかはわからないが、現時点で1200m戦3戦3勝の実績を残している要因は、間違いなく母父のサクラバクシンオーから類まれなるスピードを受け継いだ影響だろう。
ただ、いくら1200m戦3戦3勝ちはいえ、そのすべてが函館と札幌、つまりは「洋芝」での成績という点はやはり気に掛かる。何故なら3勝した本馬の母ルシュクルもまた、連対はすべて洋芝で挙げたものだったからだ。
その点を考慮すると、ブランボヌール自身は洋芝以外で1200mを走ったことがないので、未だ洋芝以外でのポテンシャルは良くも悪くもベールに包まれたままだ。しかし、母ルシュクルは洋芝以外のスプリント戦は[0.0.1.5]。ファルコンS(G3)3着の実績があるものの、他のレースでは掲示板にさえ載れていない。
従って、仮にブランボヌールが洋芝巧者だった母の影響を強く受けているのであれば、今回は厳しい戦いが待っていそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA横山典弘「ポツン」について激白!「俺のポツンがあまり好まれていないことはわかってる」知られざる「2つ」のポツンと、それでも続ける理由とは
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?














