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JRA武豊も一目置く幸英明に「大仕事」の予感!?「1月9勝」はスティルインラブで牝馬三冠を達成した2003年以来の絶好調!

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JRA武豊も一目置く幸英明に「大仕事」の予感!?「1月9勝」はスティルインラブで牝馬三冠を達成した2003年以来の絶好調!の画像1

 昨年12月にJRA史上4人目の2万回騎乗を史上最速、最年少で達成した幸英明騎手。年が明け、2020年1月は「9勝」を挙げる幸先いいスタートを切った。

 幸騎手といえば、武豊騎手も一目置く数少ない騎手の一人だ。武騎手は12月に公式サイトの日記で幸騎手の2万回騎乗到達に関して次のように記していた。

「この記録の最速記録は長くボクが持っていましたが、彼の25年9か月というのは、それを4年近くも更新する凄い記録です。最多騎乗の部門だけは幸騎手にかなわないだろうなと、かなり前から覚悟はしていました」と世界の武騎手も絶賛する好騎手である。

 そんな幸騎手だが、ただ騎乗回数が多いだけではない。これまでJRAのG1を7勝、交流G1も16勝するなど、その実力は折り紙付き。JRAのG1・7勝は全て1番人気の馬を破ったものだ。

 さて、現在9勝の幸騎手だが、1月にこれだけの勝利を挙げたのは、同じく9勝を挙げた2003年以来で自己最多タイ。2003年といえば、1月の紅梅S(当時OP)をスティルインラブで制し、その後同馬を牝馬三冠に導いたあの年だ。

 今年は9勝のうち4勝が特別レースと勝負強さも見せている。惜しくも2着に終わったが、先週の東海S(G2)では3番人気のヴェンジェンスに騎乗し、エアアルマスに1/2馬身差に迫る好騎乗も見せた。

 思い返せば、昨年1月の騎乗回数は「0回」だった。幸騎手は18年11月の落馬事故で1月はリハビリに励む苦しい時期を過ごしていた。当初は全治6か月の診断だったが、驚異的な回復力を見せ、落馬から3か月もたたない2月に復帰。当日に勝利を飾るおまけつきだった。

 昨年は1か月のブランクがありながら年間61勝を挙げ、17年連続20回目の年間50勝以上をいとも簡単にクリア。60勝以上も過去8年で7回を数える安定ぶりだ。これまで全国リーディングで10位以内に入ったことはないが、ほぼ毎年のように20位以内をキープしている。

 今年は、60勝はもちろん、2003年に記録した76勝という自己記録更新も狙いたいところ。また、18年のヴィクトリアマイルから遠ざかっているJRAのG1制覇も視界に入る。ヴェンジェンスとフェブラリーS(G1)に向かえば、近走の安定ぶりから一発を狙える存在になるだろう。

 武騎手(50歳)をはじめ、今年は横山典弘騎手(51歳)や柴田善臣騎手(53歳)などベテラン騎手の活躍が目立つ。“アラフィフ”3人に比べれば、幸騎手は44歳とぎりぎり“アラフォー”。まだまだ大御所には負けていられないところだ。

 今週はシルクロードS(G3、芝1200m)でセイウンコウセイに騎乗を予定している。昨年の高松宮記念(G1)では同馬とのコンビで12番人気ながら2着に粘り込み、3連単449万円超という大波乱の一端を担った。

 大ケガを乗り越え、そして節目の2万回騎乗を達成し、ますます円熟味を増した幸騎手に今後も要注目だ。

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