JRAヴァンドギャルド「チャンプロード」爆走夜露死苦!? 東京新聞杯(G3)淀の借りは府中で返す!?
9日(日)東京競馬場で東京新聞杯(G3)が開催される。昨年は後の春秋マイル王・インディチャンプが制しているレースだ。今年はヴァンドギャルド(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)の久々の重賞挑戦に注目したい。
ヴァンドギャルドは3歳時にクラシック前哨戦のきさらぎ賞(G3)と毎日杯(G3)で1番人気に推されるも、4着、3着に敗れる。続くアーリントンC(G3)はかかり気味で精彩を欠き9着に惨敗し、その後休養に入った。
休養明けは9月の1勝クラスから再始動し、大外を回りながら2馬身差をつける圧勝。夏の成長ぶりを見せつける結果となった。勢いそのままに、2勝クラスでも2馬身半差をつける勝利。次走のウェルカムS(3勝クラス)は着差こそ半馬身だったが、着差以上の強い勝ち方だった。
ウェルカムSはジャパンC(G1)と同日に行われた。金曜からの雨の影響で、馬場状態は重馬場。しかし、ただの重馬場ではなく、比較的荒れていない外側の芝に雨がたまり、荒れている内側の芝に水が溜まっておらず、内のほうが伸びるという特殊な馬場だった。
そんな馬場状態にもかかわらず、ヴァンドギャルドは内で逃げ粘る馬を、外から見事に差し切った。ジャパンCは内をついた馬が勝利していることからも、ヴァンドギャルドの能力の高さがうかがえる。今後の重賞戦線での活躍を期待させるパフォーマンスだった。
また昨年の勝ち馬インディチャンプもアーリントンCの敗戦後、連勝でオープン入りして東京新聞杯に挑んだ。そしてこの重賞初制覇をステップに、春秋マイル王の座に駆け上がった。「前例」のある縁起のいいローテーション、まさに「チャンプロード」だ。
さらに縁起のいいことに鞍上は昨秋以降手綱をとっていた福永祐一騎手が予定されている。前走のウェルカムSは騎乗停止期間だった同騎手に代わり、岩田望来騎手が手綱をとったが、今回はコンビ復活となる。福永騎手は昨年のインディチャンプにも騎乗しており、東京新聞杯2連覇がかかる。
マイル王の背中を知る福永騎手がヴァンドギャルドの重賞初制覇、そして自身の今年初重賞制覇をかけて東京新聞杯に挑む。
そして同日、京都競馬場ではきさらぎ賞が開催される。明け4歳・ヴァンドギャルドにとって、1年前の淀のリベンジを府中で果たしたいところだ。
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