
【東京新聞杯(G3)展望】JRAマイル「G1候補」勢ぞろい! 安田・VM直結重賞に熱視線
2月9日(日)に開催される東京新聞杯(G3)。春に行われる安田記念(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)と同舞台で開催されるため、春のマイル重賞路線を占う意味でも見逃せない1戦だ。
今回、注目が集まるのはレッドヴェイロン(牡5歳、栗東・石坂正厩舎)だ。

3歳時はアーリントンC(G3)で3着に入ると、NHKマイル(G1)に出走。9番人気と期待薄だったが、後方から脚を伸ばして、勝ち馬とはタイム差ナシの3着に入ってみせた。
夏は古馬との対戦も物ともせずに、3歳以上500万下、鷹巣山特別(1000万下)を連勝。修学院S(1600万下)こそ、2着と遅れを取ったものの、すぐにでもOP入りを果たすと思われていた。だが、ここでアクシデントが発生。右前脚の剥離骨折などが判明し、長期離脱を余儀なくされてしまう。
それから、約1年後に復帰したレッドヴェイロンは、紅葉S(3勝クラス)を快勝。キャピタルS(L)こそ2着に終わったものの、ブランクを感じさせない走りを見せている。ここで結果を出して、改めてマイル戦線で存在感を示したいところ。
上がり馬ヴァンドギャルド(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)も侮れない。
3歳春は毎日杯(G3)での3着が精一杯。次走のアーリントンC(G3)を9着に終えたところで陣営は春のクラシックを諦め、成長を促すことにしたようだ。
そして前走から約5カ月後にヴァンドギャルドは3歳以上1勝クラスに出走。上がり最速の脚を見せて古馬を一蹴すると、三年坂特別(2勝クラス)、ウェルカムS(3勝クラス)も勝利して、3連勝を達成。OP入りを果たしている。
ここを勝って、マイル重賞戦線でもその実力が通じることを証明したい。
プリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)は不振脱却の糸口を掴みたい。
昨年は福永祐一騎手とコンビを組み、ダービー卿チャレンジT(G3)2着、ヴィクトリアマイル(G1)2着、トヨタ賞中京記念(G3)3着と結果を出してきた。
ところが府中牝馬(G2)で15着と殿負け。最後の直線で大外に出されるも、伸びを欠き大敗を喫した。鞍上の福永騎手も「敗因が分かりません。最後は脚を使っていない感じで…」と首をひねった。
W.ビュイック騎手に乗り替わってマイルチャンピオンSに挑戦するも、ここでも11着と大敗している。得意とする“左回りのマイル戦”で復活を期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは