JRAきさらぎ賞(G3)デムーロ強化で期待大ヴァンドギャルド! 藤原厩舎の筆頭格
2月3日、3歳春のクラシック登竜門の1つ、きさらぎ賞(G3)が開催される。少頭数ではあるが素質馬が揃った。1番人気が予想されるヴァンドギャルド(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)は勝てるのだろうか。検討してみよう。
ヴァンドギャルドは9月の新馬戦(芝1600メートル)を1番人気で快勝した。管理するのは藤原英昭調教師。昨年はエポカドーロで皐月賞(G1、芝2000メートル)を優勝、58勝を上げJRA賞最多勝利調教師賞を獲得した。新馬戦後、師は「距離を延ばしていってもいいと思います。次走は未定ですが、次へ向けていいレースができました」と、同馬に対する期待の高さを示した。
2戦目として選択したのが東スポ杯2歳S(G3、芝1800メートル)。クラシックの有力候補を輩出するレースとして例年注目の集まる一戦だ。結果は1着から4着までがハナ+アタマ+ハナ差の大接戦、5着馬は1馬身以上の差をつけられた。ヴァンドギャルドは一旦先頭に立ったものの3着。とはいえキャリアたった1戦の馬、大健闘と言える。
東スポ杯2歳Sを優勝したのはハイレベルの札幌2歳S(G3、芝1800メートル)を制していたニシノデイジー。4着のヴェロックスは後に若駒S(オープン、芝2000メートル)を勝ち、すでに皐月賞の有力候補として名乗りを上げている。きさらぎ賞でヴァンドギャルドの走りに期待がかかるのも当然だ。
3戦目が暮れのホープフルS(G1、芝2000メートル)。サートゥルナーリアという超大物がいるのは承知の上での参戦。藤原師の高い評価が窺える。後方からの競馬となったが、3~4角中間あたりからまくり気味に進出していく脚は見どころがあった。しかし、直線では窮屈なところに入ってしまう。他馬とぶつかり鞍上が立ち上がりそうになる不利もあって6着に終わった。
これまでの3戦、ヴァンドギャルドの能力の全貌が明らかになったとは言えない。4戦目となるこのきさらぎ賞で真価が問われる。少頭数のレース、枠順や展開の不利を受けることはないだろう。
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