JRA武豊ギベルティに「不安」データ!? きさらぎ賞(G3)制覇で、小島茂之厩舎「再生」の切り札になれるか

12月の新馬戦を快勝したギベルティ(牡3歳、美浦・小島茂之厩舎)が武豊騎手を鞍上にキャリア2戦目できさらぎ賞(G3)に出走する。
武騎手にとって、きさらぎ賞は比較的相性がいいレース。1998年のスペシャルウィークなど、通算6勝を誇る。今年はすでに19勝を挙げ、全国リーディング3位と絶好調だが重賞は未勝利。ギベルティで昨年11月、京都2歳S(G3)以来の重賞制覇を手繰り寄せることはできるだろうか。
きさらぎ賞25度目の騎乗となる武騎手。同レースで関東馬に騎乗するのは意外にもこれが初めて。12月の中山での新馬戦(芝1600m)でギベルティに騎乗し、3番人気ながら強い競馬で勝ち上がった。
ギベルティは、好スタートから道中早めに先頭に並びかけると、3コーナーで早くも単独先頭に。最後は上がり3ハロン2位タイの脚を使い、直線で後続を突き放す完勝だった。
レース後には武騎手も「能力の高い馬」とギベルティを高く評価。今年の牡馬クラシック路線はマイラプソディとのコンビが既定路線だが、ギベルティ陣営としては名手を悩ませるような勝ちっぷりを期待しているだろう。
ギベルティは血統的にも魅力たっぷりだ。ギベルティの父は個性派種牡馬のオルフェーヴル。三振も多いが、時に一発も期待できる“当たれば”大きいタイプ。活躍する産駒の多くは母系にミスタープロスペクターの血が入っている。ギベルティも母父がミスプロ系で、新馬戦の勝ちっぷりからも一発の可能性を秘めていると言えそうだ。
レースでは上位人気が予想されるギベルティだが、もちろん死角がないわけではない。
キャリア1戦できさらぎ賞に臨んだ馬は過去10年で11頭いるが、「1-0-0-10」と苦戦傾向。キャリア2戦の「4-4-0-8」や、同3戦の「3-4-6-10」と比べると明らかに見劣りする。
特に「前走中山組」は過去10年で「0-0-0-13」とさっぱり。昨年もホープフルS(G1)6着から参戦のヴァンドギャルドが単勝オッズ2.0倍の圧倒的1番人気に支持されたが、4着に沈んだ。
また小島茂之厩舎の不振も気掛かりだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは















