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JRA「シーザリオ一族」ファーストフォリオの超良血開花!? エルフィンSで凱歌を挙げて桜花賞へ!

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兄サートゥルナーリアのように輝けるか

 8日(土)に京都競馬場にて3歳牝馬限定のエルフィンS(L)が開催される。

 過去はオープン特別として開催されていたが、昨年から国際競争に指定されると同時にリステッドレースとしての格付けがなされた。

 過去10年、ここをステップに活躍した馬は、桜花賞馬のマルセリーナくらいしかいないが、遡るとウオッカやエアメサイア、ファレノプシス、キョウエイマーチ、イソノルーブル、アグネスフローラ、シャダイカグラなど3歳G1を制した馬が多数出ているレースである。

 今年は16頭が登録を済ませているが、何と言っても注目はファーストフォリオ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)だろう。

 父・キングカメハメハ、母はあのシーザリオである。つまり、昨年の皐月賞(G1)を制し、有馬記念(G1)で怒濤の追い込みで2着したサートゥルナーリアをはじめ、エピファネイアやリオンディーズなど、G1馬の妹にあたる超良血馬だ。リオンディーズとは全兄妹となる。

 11月の京都でデビュー。1番人気に推され、先団につける競馬から直線抜け出し、後続をシャットアウトして快勝する。

 注目したいのは勝ちタイムだ。

 ファーストフォリオは芝1400m戦を1:22.7で勝ち上がっている。当日行われた同距離の未勝利戦の勝ちタイムが1:23.2と0.5秒速い。未勝利戦との比較であれば、勝ちタイムが速くても驚くことはないが、前日に行われた1勝クラスの秋明菊賞が1:22.9で、0.2秒遅い勝ちタイムだった。

 すでに勝ち星を挙げている馬より速いタイムでの勝ち上がりは、十分評価できるだろう。

 追い切りでは平凡なタイムだったものの、陣営は「気性も幼いし、能力だけで勝ったようなもの。この血統の牝馬で新馬勝ちしたのは初めてだから」とコメント。

 シーザリオを母に持つ一族は牝馬が走っておらず、全姉のヴァイオラはデビュー前に引退、同じく全姉のシーリアも2勝しか挙げておらず、足踏みしている状態。そこへ来ての新馬勝ちした牝馬だけに陣営がかける期待も大きい。

 それを裏付けるかのように、新馬戦ではO.マーフィー騎手が騎乗。今回は川田将雅騎手に手替わりと、トップジョッキーを鞍上に迎えていることでもわかる。

 追い切りに乗った川田騎手も「いい馬」と賞賛し、マーフィー騎手も「1400mの馬じゃない」と太鼓判を押している。

 桜花賞へ向かうためにも、ここで足踏みしているわけにはいかない。偉大な兄たちに続いてタイトルを奪取するためにも、ここは負けられない一戦だろう。

 超良血が開花する絶好のタイミングかもしれない。

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