JRA2歳マイル王サリオス「ローテ決まらず」の謎……鍵を握るは「D.レーン」と外国人主義?

昨年の朝日杯FS(G1)を制し、3歳路線の主役と目されているサリオス(牡3 美浦・堀宜行厩舎)。
新馬、2戦目のサウジアラビアロイヤルC(G3)を楽々勝利した同馬だが、圧巻は3戦目の朝日杯FSだった。好スタートから好位の3番手を確保し、残り300m時点で早々と先頭に躍り出ると、2着タイセイビジョンらを寄せ付けないどころか突き放すという横綱相撲を決めて快勝。レースレコードとなる1分33秒0を記録し、前目につけて相手をねじ伏せてレコード、という内容は「2020年3歳最強の1頭」と誰もが認めるに十分だった。
最優秀2歳牡馬こそ、ホープフルSをこれまた余裕で勝利したコントレイルに奪われたが、直接対決がないだけに「どちらが強いのか」というのはすでにファンの語り草である。
ただ、このサリオスの「春ローテ」が一向に発表されないのである。
「朝日杯FS勝利後、堀調教師は『馬の様子を見て、オーナーサイドと相談して決めたい』『延ばすとしたら徐々に』と語っており、有力とされているのが3月のスプリングS(G2 1800m)です。すんなりローテ発表になるかと思いきや、なかなか情報が出てきません。
一部では『NHKマイルC→安田記念』という情報も出ています。堀調教師は『短いところも対応できる』とサリオスのスプリンターとしての資質を感じているようですし、無理にクラシック路線を選ばない可能性も。サリオス以上のパフォーマンスが続くコントレイルのいるクラシックよりも『堅実』な選択とはいえるかもしれません」(競馬誌記者)
朝日杯FS騎乗のR.ムーアが「この馬には必ず明るい未来が待っている」と語るほどの逸材。それだけにレース選択は非常に重要だ。
ただ、レシステンシア、サンクテュエール、リアアメリアなど、他のノーザンクラブ馬(いずれも牝馬だが)がローテを早々に決める中、サリオスだけ決まっていないという点はやはり気になるところだ。圧倒的なマイル適性を見る限り「悩ましい」タイプではあるのだろう。
また、堀厩舎の「こだわり」が見え隠れする可能性もあるという。
「堀調教師はもともと『外国人騎手を重用』する方。すでにコンビを組んだムーア騎手、昨年短期免許で初来日し大活躍したD.レーン騎手の身元引受人でもあります。
PICK UP
Ranking
17:30更新
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- JRA 武豊「因縁」オーナーと5億円の復縁!? ワールドプレミア降板劇から突然の大物騎乗依頼、両者に交錯する「思惑」とは
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山武史「ジョッキーカメラ」はなぜ非公開だったのか? 鬼気迫る川田将雅の大声にビックリも…ナミュール降板で「屈辱」味わった男が迎える正念場
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶















