JRA「2歳女王」レシステンシアも危ない!? 「絶不調」騎手に「青天霹靂」アウィルアウェイ新コンビで高松宮記念(G1)へ!
シルクロードS(G3)を勝ったアウィルアウェイ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)の次走・高松宮記念(G1)の鞍上が松山弘平騎手に決まった。
松山騎手は今年すでに、京都金杯(G3)、東海S(G2)、きさらぎ賞(G3)と重賞3勝を挙げている。これまで年間重賞2勝が自己最多だったが、早くも2月で自己記録を更新。リーディングもC.ルメール騎手に次ぐ5位と、まさに今一番ノっているジョッキーだ。
またアウィルアウェイで高松宮記念制覇となると、アルアインで勝った皐月賞(G1)以来、3年ぶりのG1・2勝目となる。
アウィルアウェイはデビューから2連勝し注目を集める。京王杯2歳S(G2)、フィリーズレビュー(G2)で1番人気に推されるも、連敗を喫した。その後、重賞戦線でなかなか結果が出せなかった。昨年10月、オパールS(L)で北村友一騎手との初コンビで久々の勝利を挙げた。北村友騎手は復活の立役者となった。
先日のシルクロードSは北村友騎手が騎乗停止中のため、川田騎手が代わりに騎乗した。レースは直線で鋭く伸びたアウィルアウェイが、逃げ粘るモズスーパーフレアらを捉えて、初の重賞制覇。昨年のスプリンターズS(G1)2着馬を抑えての勝利だけに、春の大一番に期待のかかる一頭である。
しかし、予想外の発表がされた。高松宮記念は北村友騎手とのコンビ復活かと思いきや、発表された鞍上はまさかの松山騎手だった。
今年の「絶好調」松山騎手とは対照的に、北村友騎手は今年未だに0勝と「絶不調」。昨年の調子の良さが、そのまま松山騎手に流れた形だ。さらに調子だけにとどまらず、お手馬までもが流れてしまうという悲劇に見舞われた。まさに「栄枯盛衰」の騎手業界である。
騎乗依頼にはオーナーサイドの意向もあるため、この件に限らず影響を及ぼす可能性がある。アウィルアウェイはノーザンファームの生産馬で、北村友騎手が主戦を務める「最優秀2歳牝馬」レシステンシアと同じだ。この悪い流れだと「もしかして」が起こるかもしれない……。
日本競馬の最大生産者・ノーザンファームの意向次第で、騎手の成績も左右される時代なのかもしれない。それをものともせず、松山騎手のさらなる「活躍」、北村友騎手が逆境に打ち克ち「復活」することに期待したい。
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