
JRA腕利き調教助手が「最後」の渾身仕上げ! 京都牝馬S(G3)3連勝中ドナウデルタで北村友一騎手が花道飾る?
騎乗停止などもあり、年明けから勝ち星をなかなか挙げることができなかった北村友一騎手が、先週末はクロノジェネシスでの京都記念(G2)勝利を含む3勝をマーク。昨年はJRAでG1での3勝を含む85勝を挙げてリーディング10位に入った実力者に、ようやくエンジンがかかった。
この土日も更に勢いをつけてくれそうな馬への騎乗予定がある。22日(土)の京都牝馬S(G3)で騎乗予定のドナウデルタ(牝4歳、栗東・石坂正厩舎)は、中でも注目の1頭となりそうだ。
3連勝中の上がり馬である。北村友騎手は昨年9月の3走前(1勝クラス)、11月の醍醐特別(2勝クラス)と連勝した際に騎乗していた。前走の石清水S(3勝クラス)で勝利した際は、騎乗停止中のために手綱を川田将雅騎手に譲ったが、今回は北村友騎手が再び騎乗する。
ロードカナロア産駒で、母親は2012年の関屋記念などを制したドナウブルー。同年にこの京都牝馬Sも制しており、ドナウデルタが勝つと親子制覇ということになる。これまでに挙げた4勝はいずれも1400m戦で、この距離では【4・1・0・0】とまだ連対を外していないのも好材料だ。
また、ドナウデルタを担当している久保卓也調教助手は、今月一杯で定年となる。ダート王ヴァーミリアンを手掛けたほか、フジヤマケンザンやアグネスワールドで、海外のレースを制した実績を持つ腕利き。
最後に挑む重賞が、このドナウデルタが出走する京都牝馬Sとなる。仕上げは気合が入るものであるに違いない
久保調教助手は『デイリースポーツ』の取材に「休ませるたびに馬がパワーアップしていて、やっと本格化してきた」とコメント。中間の調整も順調で、19日の最終追い切りでは栗東の坂路で、北村友騎手を背に4ハロン51秒4をマーク。追い切り後、北村友騎手は「凄くいい動きでした」と語っている。
勢いを取り戻した北村友騎手は、ドナウデルタで久保調教助手に最後の重賞タイトルをプレゼントできるだろうか。
そして勝てば4連勝で初の重賞タイトル獲得、母ドナウブルーも果たせなかったG1タイトルも夢ではなくなる。主戦に手が戻り、舞台は引き続き得意とする1400mと条件も揃った。今回は軽視すべきではない存在となりそうだ。
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